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2015年3月 5日 (木)

天下のPMDAは「無作為化」を使っている

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昨日は学芸でパスタとピザを食べて、

ビールとワイン。

自宅に戻ってからビールとウィスキー。

若干胃もたれです。

もともとピロリ菌による慢性胃炎なので食べ過ぎと飲みすぎに気を付けないと。

別のブロガーの方も書いていますが

しつこくrandomizedの話。

旧・医学翻訳ブログに私が書いたことを転載します。

主催者の簡単なコメント

皆さんもご存知だと思いますが、治験ナビというサイトに下記のような解説があります。

「作為的なランダム化

  通常、「無作為化」と「ランダム化」は
  同義語として使われる場合が多いのですが、

  本来、ランダム化という作業は、
  統計解析に耐えられるよう、
  つまり、
  統計的な偏りができるだけ小さくなるよう、
                   徹底的に、作為的に被験者が割付けられるものです。

  ランダム化とは、
  決して無作為なものではなく、
  むしろ徹底的に作為的なものなのです。

  その意味において、
  ランダム化=無作為化 ではない
  と考えることもできます。

  そのせいか、最近では、
  言葉の厳密な意味を尊重して、
  「無作為化」より「ランダム化」の方が、
  好んで使われる傾向があります。」

先日、某大手翻訳会社から上記の解説に基づいて、「無作為化」ではなく「ランダム化」を使うべきであるという指摘が私宛にありました。この解説は私も以前から知っていましたが、なんとなく不自然な印象を持ってしまいます。要は「作為的に割り付けることなのだから、それに『無』を付けるのはおかしいので、『無作為化』ではなく『ランダム化』を使おう」ということだろうと思います。ただ、「作為」を「作為的に」と副詞的に読むから上記の解説になるわけです。試験デザインの一形式を表す「無作為化」という用語を最初に使った方を擁護するわけではありませんが、ここでの「作為」を「人間の主観や偏見が介入すること」と読めば「無作為化」は「人間の主観や偏見が入らない状態あるいはそのような状態にすること」と解釈することもできます。CROのクインタイルズ社による「無作為化」の解説を以下に示しますが、こちらのほうが私には理解しやすく納得できます。「無作為化とは? 解説:偏りを軽減するために、作為を持たずに割り当てを行う事です。例えば、医師がこの患者は病状が軽いので用量の少ないものを当てたほうが良いと考えた場合、データに偏りが生じる可能性があります。医師の主観が入らないように無作為化を行うことによって、偏りをなくすことができます。」 あくまでも臨床試験のデザインとして
randomizedが使われる場合、「無作為化」という用語でほぼ統一されていたのに、「ランダム化」という用語が入ってきて「無作為化」と「ランダム化」が混在している現在の状況のほうが問題だと思います。私は学者ではないので試験デザインにおけるrandomizedの深い意味は分かりません。この点について質問しないでください。ただ、医学翻訳ビジネスに携わる者としては試験デザインとしてのrandomizedは「無作為化」でも「ランダム化」でもどちらでもいいからどちらかに統一してほしいだけです。当面はお客さんが指示してきた用語のほうを使うことになるでしょうね。翻訳会社もお客さんも最近は訳語を固定する傾向があるようで、試験デザインではない部分でのrandomizedやrandomizationも「ランダム化」とするのはどうかな?と思います。個々の言葉の訳語は使われる文脈の中で変化するものですから、前後から判断して適訳を見つけ出すところに翻訳者の存在意義があるのに訳語を固定しすぎるのは残念ですし、危険なことでもあります。

先日も書きましたが、

天下のPMDAが「無作為化」を使っているのですぞ

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