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みなさんご存知、CTD2.5 Clinical Overview。
CTD2.5についての解説がいくつかあるようですが、
理屈は置いといて、イートモなどのいろいろな資料を参考にしながら、実際に全文を英訳してみることが大事!
10年間の翻訳学習経験 < 一度の全訳経験
ありがたいことに、今はネットで素材を入手できます。
http://www.pmda.go.jp/drugs/2016/P20160602001/620095000_22800AMX00424_G100_1.pdf
明日から
抗癌薬の「CTD 2.5 臨床に関する概括評価」
を対訳化・イートモ用に編集します。
今月末の時点の対訳データで次のバージョンのイートモ5.5を作成しますので、このCTD2.5の対訳データをすべてイートモ5.5に収録するのは難しいと思います。
現在、すでに収録した対訳データを点検しています。修正はもちろん、差し替えもたくさんあって、いやー大変です。長い目でみていただけたら幸いです。
日本翻訳連盟の翻訳支援ツール説明会が渋谷で開催されます。
https://www.jtf.jp/tools/index_t.do?fn=search
私なんか聞いてもちんぷんかんぷんでしょうけど、敬遠しているとますますわからなくなるし、どうしたものか。
それにしてもいろいろな翻訳支援ツールが登場して、何がいいのかさっぱりわかりません。混乱状態です。前にも書いたけど、「過去の翻訳資産」には大量の不良資産が含まれているのに、みなさん、どうしても「過去の翻訳資産」を使いたいようです。
それと、先生のおひとりがイートモを購入してくださったアイエム翻訳サービス(株)の「医薬翻訳セミナー」も開催されます。
東京と大阪で開催されるようです。医薬系の翻訳の大切なところを教えてくれるようです。
すごく長時間のセミナーなので、私のスタミナがもたないんじゃないかと思って、迷っています。
最近は翻訳支援ツールの使い方は勉強しなくてはいけないし、翻訳セミナーも多いし、翻訳仕事をやる時間も遊ぶ時間もくなりますね。医薬系の翻訳講座も多くて、勉強する環境は非常に整っています。私が医学翻訳を始めた30年前にはそのような機会はまったくありませんでした。その分、翻訳仕事をすることに集中できたとも言えます。余計なお世話だけど、お勉強ばかりしていると、翻訳仕事で稼ぐ前に人生が終わっちゃうよ!
マシントランスレーション(MT)
最低でも原文にあるすべての情報が訳文に含まれるようにならないと、実用レベルとは言えません。原文と照合してポストエディットするようでは人間による翻訳と労力や時間はたいして変わらないから。むしろ原文とMT訳文の2つを見なくてはいけないので、かえってわずらわしい。改訂版の翻訳と同じように、2つ、3つとたくさんの資料を見なくてはならないので労力が半端ではありません。ポストエディットの単価を高くしないと、手抜きする翻訳者が出てきますよ。ボランティアじゃないんだから、単価が安ければ時間をかけてられません。
MTはせいぜい「個人的な文書や製薬会社のごく内輪の社内文書」の翻訳に使われる程度でしょう。こうした文書は元々外注される文書ではないので、製薬会社にMTが導入されても翻訳会社や翻訳者は痛くもかゆくもない。
もし翻訳会社がMTを導入するとすれば、一番問題なのは、MTの内蔵データの管理と更新をどうするか、でしょう。ベースとなる内蔵データが信頼できるものなのかどうかが不安です。MTを導入するとすれば、まずは資金力のある大手の翻訳会社が導入することになるでしょうが、ベースとなる内蔵データを管理・更新できる人材がいるのか? 不良訳文の大量生産にならなければいいけどね。
大手翻訳会社がMT翻訳した訳文は、やがて製薬会社を通じて零細の翻訳会社や個人翻訳者にも参考資料として、あるいは準拠すべき資料として提供されるでしょう。翻訳業界は優秀な人材が大手の会社に限っているわけではなく、零細の翻訳会社や個人翻訳者にも優れた翻訳技能を持った人材がたくさんいます。
そうした優れた翻訳者からMT訳文の不具合が指摘された場合、MT訳文の不具合にだれが対応するのでしょう? クライアントである製薬会社に言えばMTを扱っている会社に連絡が行くの? それともMT訳文の不具合はそのまま放置? 見て見ぬふり?(笑) MT訳文を無視して新規に訳出するの? 新規に訳出したデータはどう取り扱うの? MTの内蔵データを修正しなくていいの?
誰か業界全体にわたって統括する人や組織がないと、MTシステムがぐちゃぐちゃになるような気がします。
このまえのブログにも書いたけど、MTは運用面で課題が山積みです。
今回のMTブームも期待だけでぽしゃらなければいいね。
将来はどうなるかはわからないけど、MTが導入されるにしても、今よりも翻訳者の収入が増えるような方向でやってもらいたいです。
JTF主催 「機械翻訳技術を取り巻く最近の動向について」
セミナーに出席しました。
専門的すぎて理解できません。ちんぷんかんぷん。
おおざっぱな印象ですが、MTの技術が進歩しても、個人的または内輪で使う文書でなければ、人間によるポストエディットが必要なようです。
下図のAdequacyのスケールで、
原文にある「5すべての情報」が訳文に含まれる
と評価される訳文でなければ、先日のブログに記載したように、「MT訳文を原文と照合しながら手直しする」ということになると思います。
原文にある「4ほとんどの情報」が訳文に含まれる
ではダメです。結局、原文と照合して見直さなくてはならない。MTを使うメリットは特に医薬系の翻訳で小さいです。
原文と照合してのポストエディットでは「最初から人間が翻訳した場合と労力や時間があまり変わらないのではないか」と思います。MTよりも、ポストエディットを効率化させるツールのほうが、作業時間当たりの収入が上がるから、翻訳会社や翻訳者にとってはメリットになるんじゃないの? MTだろうが支援ツールだろうが、どのように儲けに結び付けるかが課題です。
「個人的または内輪で使う文書」はMTで処理されるが、それ以外はこれまでと同様、翻訳業界に依頼されると予想していますが、どうでしょう。
●日時:2017年6月7日(水)
●会場:アルカディア市ヶ谷(私学会館)
東京都千代田区九段北4-2-25 TEL:03-3261-9921
http://www.arcadia-jp.org/access.htm
●時間:16:35~17:45(70分) 基調講演(4階 鳳凰の間)
【テーマ】機械翻訳技術を取り巻く最近の動向について
【講師】中岩 浩巳(ナカイワ ヒロミ)氏
JTF監事、名古屋大学、アジア太平洋機械翻訳協会 会長
キャンセル待ちが出るほどだそうです。
それほどマシーントランスレーション(MT)に対する関心がみなさん高いということでしょう。私も概要を知りたいと思って聞いてみます。
医薬系に限れば、MTは製薬会社や研究所などではすでに内輪の資料作成用として導入可能なのでしょう。MTで出来上がった訳文は自分たちで使うだけですから。
問題なのは、翻訳会社や翻訳者がどのように利用するか、利用できるかです。
MTで訳文を作成して、訳文だけを見て手直しするだけでお金になるのか。
MT訳文を原文と照合しながら手直しすることが求められるのか。
MT訳文だけを見て手直しする場合には翻訳料金の値引きを求められるのか。
MT訳文だけを見て手直して誤訳が放置された場合には責任の所在はどうなるのか。
MT訳文を原文と照合しながら手直しするとなると、最初から人間が翻訳した場合と労力や時間があまり変わらないのではないか。
他にもMTの内蔵データの管理や更新をだれがやるのか、その労力を翻訳料金に上乗せできるのか。
などなどMTの技術面よりも運用面において課題はたくさんありそうな気がします。
イートモを開いた状態で、Excelファイルを開くと、Excelファイルのリボンや数式バーが表示されません。この現象に対しては、以下の手順で対処することができます。
① Excelを起動して下さい。又はExcelファイルを開いてExcelを起動して下さい。
② 編集対象のExcelファイルを開いて下さい。
(リボンや数式バーは表示されます)
③ イートモを起動して下さい。
(イートモのリボンや数式バーは表示されません)
※ファイルの表示切り替えは〔Ctrl〕+〔Tab〕で行えます
※別のExcelファイルを開きたい場合は、②のExcel画面を表示して開いて下さい。
昨日はスーパーセブンでパチンコ。
沖海4で魚群が4回出たのに、すべてぺけ。そりゃないよ。
大負けです。
来ている客は常連のジジババばかりなので、嫌な感じはしたんですけどね。
そういうジジババはパチンコ依存症かつ暇なので、パチンコが当たらなくても、毎日、ただひたすらパチンコ屋で時間をつぶしています。自分のお金をパチンコで使い果たしてから死んでいくというのはかまわないけど、それで生活に困ったから生活保護を受けるというのは勘弁してほしいね。
まぁ、悪い運をパチンコ屋に落としてきたとプラスに解釈して、木曽路ですき焼きを食べて、ビールを飲んで帰ったのでした。
今日からまたイートモ事業がんばるよ!
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