軽度 中等度 重度 or 高度
「軽度 中等度 重度」の並びもあるし、
「軽度 中等度 高度」の並びもあるし、
「軽度 中等度 高度 重度」の並びも見かけるし、
severeの訳語に迷います。
これまでイートモでは「重度」と「高度」がごっちゃになっていたと思いますが、ライフサイエンス辞書では「重度」となっているので、イートモでもsevereは「重度」に統一します。
「重度」に統一しても、医学翻訳のプロやプロを目指す人なら、「高度」でヒットしなければ「重度」でやってみようと容易に想像できるはずです。
http://i-honyaku.cocolog-nifty.com/blog/2018/01/post-d6fb.html
下のイートモ対訳サンプルのように、"increased IOP of moderate severity"のような表現に出会うと悩むことになります。
"of moderate severity"と"moderate"だからいいけど、"severe"だと"of severe severity"となっておかしいんじゃないかと。
でも、グーグル様で検索すると、"(condition) of severe severity"の記述が結構出てきます。
でも、医学翻訳で長い間飯を食ってきたMedical Translator NARITAとしては、"(condition) of severe severity"なんて書くと、ちょこっと医学英語がわかるプライド満々の製薬会社担当者から質問などが来て、面倒なことになるんじゃねーかと一瞬で考えるわけです。そんなことに対応する時間がもったいない。
だったら、severityの代わりにintensityを使って、"(condition) of severe intensity"はどうかなと思ってイートモで"of severe intensity"の検索をしてみるわけです。
残念ながら、イートモではグーグル様のように" "による絞り込みがないので、下図のように出てきます。対訳が膨大な数になったら、この機能の導入を検討してみます。
まぁ、6、13、15にあるように、"(condition) of severe intensity"は使えるということがわかります。
でも、グーグル様で"of severe intensity"の検索をすると、以下のように「ハードなインターバルトレーニング」の意味で使われることもあることがわかります。勉強になります。
Further studies using a repeated measures design are required to examine the effect of severe-intensity intermittent exercise on both endurance performance and VO2SC in trained individuals.
「ハードなインターバルトレーニング」という使い道もあるし、医薬系では"(condition) of severe intensity"の使い方もできることがわかりました。
結局、"severe"を使うときには、製薬会社の担当者を不安にさせないためにも、"(condition) of severe intensity"の形にするか、それよりもただ単に"severe (condition)"のように記述すればいいんじゃねーかという話でした。
以上のように、ライフサイエンス辞書とイートモとグーグル様を活用して、あれやこれや検索しまくれば、翻訳スクールなんかに行かなくても、医薬系の翻訳スキルをかなり高めることができるのです。
http://i-honyaku.cocolog-nifty.com/blog/2017/12/30-8e14.html
翻訳スクールは翻訳を勉強するための場所ととらえず、翻訳スキルを十分に高めた人が翻訳仕事をゲットするための1つのルートとみたほうがいいでしょう。
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