『ビジネス技術実用英語大辞典』
こんにちは、感冒患者のMedical Translator NARITAです。「重症」が外れましたw。
日曜日ですが、健康なフリーランス医学翻訳者はがんばってください。
さて、すっかり忘れていたのですが、あちこちのブログを見ていたら、『ビジネス技術実用英語大辞典』という辞書名を久しぶりに目にしました。
出版されてすぐに購入したから、もう20年ほど前になるのかな?
医薬系の英訳でも医薬品のプレスリリースなどでビジネス系の表現が必要になることがよくあります。
そういうとき、藁をもつかむ思いで、『ビジネス技術実用英語大辞典』に頼ったのですが、実際のところ、目的の用語に到達することは少なかったと思います。でも、『ビジネス技術実用英語大辞典』からヒントをもらって、別の辞書や書籍で調べて訳出につなげたというところだったと思います。また、その調べる過程で目についた用例をじっくり読み込むことによって翻訳力のアップにつながりました。分野は違いますが、参考にするに値する良質の用例なので、空振りを覚悟でよく読んでいたおぼえがあります。私の翻訳テクニックのベースの一部を構成していることは間違いありません。
「現役の翻訳者が翻訳のために作った辞書だから翻訳に役立つ」
『ビジネス技術実用英語大辞典』が登場するまでは、そのような資料はなかったと思います。翻訳会社の内部資料としては作られていましたけど。
このような有用な資料をこんな低価格で提供していただけるのは感謝です。ヘタな翻訳スクールで英語学習のやり直しみたいな授業を受けるよりもはるかに有益です。
実は、イートモ(正確にはその前身の「日英対訳!医学文例検索システム」)をやろうと思ったきっかけがこの『ビジネス技術実用英語大辞典』なのです。医薬系でも、現役の医学翻訳者が制作した医学翻訳の学習と仕事に役立つ対訳集を目指しました。
http://i-honyaku.life.coocan.jp/controller.htm
まぁ、この件については、機会があれば詳しく書きますね。
先日のMTセミナーでもそうだけど、最近は収録数で勝負みたいなところがありますね。
http://i-honyaku.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/mt-8346.html
単に収録数が多ければいいというものじゃないです。
実際の翻訳仕事で参考になる用例が高い割合で収録されていることが大切だと思います。
1000万件の対訳が収録されていても、900万件がゴミじゃ、むしろ有害です。
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