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2018年6月17日 (日)

"If a patient"ではじまるセンテンス

治験実施計画書でよくみかける以下のようなセンテンス

If a patient appears to be lost to follow-up, the investigator must continue to contact the patient over the remaining duration of the study, at regular intervals, by phone and in writing.

特に"If a patient appears to be lost to follow-up,"の和訳がちょっと難しい。

Google翻訳様にかけると、

患者がフォローアップに迷っているように見える場合、研究者は研究の残りの期間にわたって、定期的に、電話で、書面で患者と連絡を取り続ける必要があります。

みらい翻訳様のお試し翻訳にかけると、

患者がフォローアップに迷うようであれば、治験責任医師は、定期的に、定期的に、電話および書面で患者との間に継続的に連絡をとる必要がある。

MTとしては「患者が」の出だしにならざるを得ないのかもしれません。

でも、「患者が」で書き始めると日本語としてぎこちなくなります。

そこで、イートモでは思い切って、以下のような対訳にしています。

追跡調査不能と思われる患者がいる場合には、治験責任医師は残りの試験期間にわたって電話及び書面によって定期的に当患者と連絡を取り続けなければならない

このように、

「~の患者がいる(いた)場合には」

あるいは

「~の患者については」

としてみてはどうでしょう?

前後の文脈に考慮して、可能ならば、和訳の際に利用してみてください。

逆に、「~の患者がいる(いた)場合には」を英訳する際には、"If a patient"で英文を書き始めることができるということです。

追跡調査不能と思われる患者がいる場合には、治験責任医師は残りの試験期間にわたって電話及び書面によって定期的に当患者と連絡を取り続けなければならない

これをGoogle翻訳様で英訳すると、

In the case of patients suspected to be unable to follow-up, the investigator must keep in touch with the patient on a regular basis by telephone and written over the rest of the trial period

まずいですね。

みらい翻訳様のお試し翻訳では、

If there is a patient who appears to be unable to follow up, the investigator must keep contact with this patient on a regular basis by telephone and in writing over the remaining period

なかなかGoodだけど、「残りの試験期間」の「試験」の意味がどうして英文に反映されないのか。訳抜けの問題が解決されないと、原文照合によるPEが必須ということになる。

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