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2018年9月29日 (土)

言語資産

「翻訳センターでは翻訳業界トップクラスの実績で培われた人手翻訳のノウハウをベースに、原文ドキュメントの作成方法から翻訳データの蓄積・活用方法まで、言語資産管理のコンサルティングサービスを提供しています。」

とかなんとか、「言語資産」なんて言うと、貴重な価値あるもののような印象を受けるけど、本当かな?

最近はネットとかITが発達して、クライアントから参考資料や用語集が提供されるようになり、それほど品質の悪い訳文は少なくなったけど、10年前、20年前はひどかったよ。

和訳の場合だったら、和文を読んでも何を言っているかさっぱりわからない訳文とかね。英訳だったら、大量文書を数名に分割して翻訳すると、用語や表現がまったく統一されていないケースも。

30年前となると、医学翻訳用の資料や辞書なんてまったくないものだから、意味も理解しないでほぼ直訳。とりあえず、横のものを縦にしたという訳文が多かったな。

ま、昔の翻訳データは切り捨てるしかないね。

訳文の質も問題だけど、「言語資産」なるものを作るんだったら原文の質のほうが問題だよ。原文が悪ければ訳文がいくら良くても「言語資産」は不良資産になる。不良資産は繁殖するから、すぐに退治しないといけないとね。「言語資産」を優良資産にするには原文の質を良くすることが大事になる。当然ながら、これはかなり難しい。

さらに、医療専門家が原文の表記を無視してテキトーに作成した訳文のようなものはどう扱うのか。例えば、ジャーナルの抄録の和文とその英訳。内容ひどいよ。

他に、翻訳会社が翻訳した訳文に製薬会社の関係者が原文を確認もせずに、自分の好みからテキトーに修正を入れた訳文については、どう取り扱う?

簡単に「言語資産を管理します」なんて言うけど、簡単なものじゃないぜ。多くの優秀な人材と十分な資金が必要になるんじゃね。

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