「メディカル翻訳・通訳 完全ガイドブック」
「メディカル翻訳・通訳 完全ガイドブック」
届きまして、ざっと一通り読みました。
あいかわらず、医薬品の開発プロセスの解説と参考書や翻訳スクールの紹介ばかりで、特に目新しい情報はありません。ワナビー医学翻訳者をターゲットにした雑誌なので当然ではあります。
http://i-honyaku.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-32d3.html
MTやCATツールに関する情報がもっとあるかと思ったら、少ない。これから医学翻訳を学ぼうとしている人たちを対象にしているので、MTが進歩していることを強調したら、医学翻訳の勉強や参入をあきらめる人が出てきたら大変だものね。
34社の翻訳会社を対象としたアンケートによると、MTやCATを利用している会社や実用化を検討している会社が少ないのは意外でした。
調査対象の翻訳会社がどの程度の規模なのかわからないけど、MTについてミスリーディングするデータのような気もします。要注意! 翻訳会社なんてのは、数社を除いて零細ばかりですけど。
大手の翻訳会社はMTの導入にすごく積極的でしょ。それとは対照的に、その他の零細翻訳会社には翻訳業務のIT化を進める技術も資金もないということかもしれないし。設備投資しないで今のスタイルで行けるところまで行こうという感じかもしれないし。
今年の翻訳祭IN関西ではMTやCATが中心的な話題になっています。翻訳業界の最前線と最後尾の間には意識に大きな違いがあるようです。
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