機械翻訳の粗探し
今度こそ、MTが使い物になるんじゃないかと、少しだけ期待しているMedical Translator NARITAです。
みんなの自動翻訳
one of the ongoing prophylaxis studies overseas at that time
現在進行中の海外で進行中の予防試験の一つである
NICTさん、この程度のおふざけにはもう慣れましたよ。
でもね、
serious cardiovascular events with aspirin
アスピリンによる重篤な心血管イベント
この文脈でwithを「による」と和訳するのは超まずいっすよ。
医薬系の文書で薬剤等とeventの因果関係があるかどうか、つまり、そのeventが薬剤等が原因であるのか、それとも薬剤等の使用時にたまたま起こったものなのか、を区別するのは非常に大切。
医薬系翻訳者にとって基本中の基本。
このことの認識がなかったら、プロの医薬系翻訳者には絶対になれない。
製薬会社にとって最もセンシティブな部分です。会社の存立にかかわる部分ですよ。
某外資系製薬がサポートについているんだから、関連する対訳コーパスは十分に組み込まれているはずなんだけど、違うの?
http://h-bank.nict.go.jp/seminars/index.html
対訳コーパスの質がよっぽど悪いのか?
医薬系翻訳から引退したMedical Translator NARITAにはどうでもいいことだけどさ。
Google翻訳
やはり、
アスピリンによる重大な心血管事象
PEが修正入れなかったら、社会的問題になるし、研究開発が一旦止まりますよ。
« 機械翻訳の粗探し | トップページ | 機械翻訳の粗探し »
コメント