機械翻訳はまだまだダメ
福岡の医学翻訳フリーランサーのみなさん、おはようございます。
Medical Translator NARITAです。
機械翻訳をめぐって動きが活発になっていますけど、ちょっと皮肉を書きます。
ロゼッタ+グラクソスミスクラインと第一三共
NICT+アストラゼネカ(これに翻訳会社がくっついている)
Google翻訳は?
中国企業もMTを開発しているようだけど、どうなるんだろ。
http://i-honyaku.cocolog-nifty.com/blog/2019/01/post-a921.html
MT制作と製薬会社と翻訳会社は前のめりになっています。
AI翻訳が製薬業界を変える ~現場からの報告~
https://www.jtf.jp/west_seminar/index_w.do?fn=search
「現場」なんて言っているくせに、仕上げを担当する肝心の翻訳者(ポストエディター)が含まれていないじゃないか。
見た目だけは良くなっているけど、中身はボロボロ。
http://i-honyaku.cocolog-nifty.com/blog/2019/02/post-ad2f.html
実用化は当然というような雰囲気が出ているけど、大丈夫なの?
製薬会社の翻訳外注窓口は注意してくださいよ。
http://i-honyaku.cocolog-nifty.com/blog/2019/01/post-b74c.html
前にも書いたけど、医薬系翻訳者の中には職人というか、訳文をじっくり作り上げたいという人が多いから、肝心の翻訳者(ポストエディター)を確保できるかどうか。能書きを垂れて面倒くさい医薬系翻訳者の扱いは大変でしょ。ポストエデットとなれば、ビジネスライクに作業してくれて、売り上げが計算できる人はますます少なくなるんじゃね。
生焼けのまま客に提供して、あとはそちらで焼いてくださいというやり方もアリかな。
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