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2019年5月31日 (金)

イートモの対訳はあくまでも参考資料です

日本全国のイートモユーザーのみなさん、こんにちは。

Medical Translator NARITAです。

 

さて、いつも言っていることですが、

イートモの対訳はあくまでも参考資料という話。 

 

適切な訳語や表現は文書のタイプや文脈によって変動します。

翻訳会社を介しての仕事でしたら、ソースクライアントからの指示や提供された資料等に従ってください。

 

上にmelanomaの件を示しましたが、もう1つ、sample sizeについても。

用語集やネットを調べると、訳語はいろいろ出てきます。

 

症例数

被験者数

標本サイズ

検体サイズ

サンプルサイズ

例数

 

イートモは英文と和文が対応することを重視しているので、「サンプルサイズ」を当ててきました。しかし、ICHでは「被験者数」となっていることが多いようですので、読みにくくならない範囲で、「サンプルサイズ《被験者数》」と記載することにしました。

結構気を遣うんですよ。w

プロトコールなどで被験者の数を設定するとか、あるいはそのようにして設定された被験者数という文脈では、sample sizeが適訳であることは明確です。

でも、和文原稿に「被験者数」とある場合、ICHの通りに機械的にsample sizeと訳していたのでは、ちょっとね。

文脈を読み解けば、sample sizeを使うか、number of subjectsを使うかを決めることができると思います。

「イートモの通りに訳しました」なんてド素人のような言い訳しないでくださいね。

イートモはあくまでも参考資料ですから

文脈から判断してください。

上記のような訳語のバリエーションがあることを十分に承知した上で、文書のタイプや文脈に応じてMTの出力をちゃちゃっと手直しできる力量がMT時代の医学翻訳ビジネスに必要になるのかもしれません。

医学翻訳のド素人はイートモを買わないように!

 

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