イートモの対訳はあくまでも参考資料です
日本全国のイートモユーザーのみなさん、こんにちは。
Medical Translator NARITAです。
さて、いつも言っていることですが、
適切な訳語や表現は文書のタイプや文脈によって変動します。
翻訳会社を介しての仕事でしたら、ソースクライアントからの指示や提供された資料等に従ってください。
上にmelanomaの件を示しましたが、もう1つ、sample sizeについても。
用語集やネットを調べると、訳語はいろいろ出てきます。
症例数
被験者数
標本サイズ
検体サイズ
サンプルサイズ
例数
イートモは英文と和文が対応することを重視しているので、「サンプルサイズ」を当ててきました。しかし、ICHでは「被験者数」となっていることが多いようですので、読みにくくならない範囲で、「サンプルサイズ《被験者数》」と記載することにしました。
結構気を遣うんですよ。w
プロトコールなどで被験者の数を設定するとか、あるいはそのようにして設定された被験者数という文脈では、sample sizeが適訳であることは明確です。
でも、和文原稿に「被験者数」とある場合、ICHの通りに機械的にsample sizeと訳していたのでは、ちょっとね。
文脈を読み解けば、sample sizeを使うか、number of subjectsを使うかを決めることができると思います。
「イートモの通りに訳しました」なんてド素人のような言い訳しないでくださいね。
文脈から判断してください。
上記のような訳語のバリエーションがあることを十分に承知した上で、文書のタイプや文脈に応じてMTの出力をちゃちゃっと手直しできる力量がMT時代の医学翻訳ビジネスに必要になるのかもしれません。
医学翻訳のド素人はイートモを買わないように!
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