製薬会社プレスリリースをイートモ用に対訳化・編集
日本全国のイートモファンのみなさん、こんにちは。
Medical Translator NARITAです。
三連休の中、医学翻訳の仕事や勉強、お疲れさまです。
さて、先日、製薬企業のプレスリリースの利用のしかたをちょこっとご紹介しました。
と
からのプレスリリース。
医学翻訳フリーランサーに頻繁に依頼されるタイプの文書ではありませんが、参考になるかもしれないので、イートモ用に対訳化・編集しておきました。
全部で20件のイートモ対訳になりました。
「イートモ対訳収録用ファイル」に収録して、次期イートモ(イートモ6.4)からご紹介します。
上記のプレスリリースを見てお分かりのように、和文とその英語版の形にはなっているのですが、和文と英文が対応はしていません。
医学翻訳の参考にはなるけど、医学翻訳に利用はできないということです。
やはり、イートモ用に対訳化・編集することによって、初めて医学翻訳用の資料として価値が生まれると考えます。
グレード | 内容 |
A級 | 原文と和文が対応しており、相互利用することができる。機械翻訳+翻訳支援ツールの時代に価値がある「本物の対訳資産」になる。 |
B級 | 不注意による誤訳や訳抜けはないが、自然な訳文にしようとするあまり、翻訳者の主観・独断が訳文に入っている。原文→訳文の一方通行で、相互利用できない。 |
C級 | 原文の情報が訳文に反映されていない。つまり、誤訳、訳抜け。 |
この分け方はMedical Translator NARITAが勝手に作ったものですから、つっこまないように!
過去の医学翻訳の成果物にはB級のものが多かったんです。C級もかなり多いですよ。
そりぁ、医薬系の超難解な文書を翻訳するんですから、エラーが出るのはしかたがありません。
完璧は無理です。
医薬系分野にも機械翻訳+翻訳支援ツールの時代が来る(来ている)わけですから、B級やC級を「過去の翻訳資産」とかなんとか言って、しっかり検証せずに翻訳コーパスとか翻訳メモリとして使っていいものかと思うわけです。
検証しているのかもしれないけど、Medical Translator NARITAが実際に4万数千件のイートモ対訳を見直してみてわかりますが、過去の膨大な翻訳成果物を検証するにはものすごい労力と時間がかかるはずです。
機械翻訳+翻訳支援ツールの時代にはA級の対訳コーパスが必要です。
イートモ対訳はB級またはC級でしたが、A級になるように改良しているところ。
おっとまた同じ話になっていまった。w
ジジイになると同じ話を何度もする。ww
プレスリリースをイートモ用に対訳化・編集していて、ふとそんなことを考えたわけです。
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