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2019年11月25日 (月)

和文原稿を機械翻訳用に読み替える

日本全国のイートモファンのみなさん、こんにちは。

Medical Translator NARITAです。

 

イートモ最新データの更新についてたくさんのコメントをいただいています。

反応があるのはうれしいです。

先日、そのうちの1つをご紹介しましたが、別のコメントもご紹介します。

20191125-123306_20191125171701

 

「機械翻訳のエラー傾向に基づき和文原稿を読み替える」ということについて、かなりの反響があるようですので、先日と同じCTDから以下の文章をピックアップしてもう1つ試してみました。

 

2.5.2.2 食事の影響
非日本人健康被験者にFMC錠を高脂肪食摂取後に投与した際のMK-3102のAUC又はCmaxに、
臨床的に意味のある食事の影響はみられなかった。さらに、標準的和食を摂取した日本人健康被
験者及び高脂肪食を摂取した非日本人健康被験者に第Ⅰ/Ⅱ相試験用カプセルを投与した際の探
索的評価のデータでも、MK-3102の薬物動態に臨床的に意味のある影響はみられなかった。第Ⅱ
相及び第Ⅲ相試験では、食事のタイミングに関係なく2型糖尿病患者にMK-3102を週1回投与し、
良好な安全性及び有効性が示された。以上のデータにより、食事の制限なくMK-3102の投与が可
能であるという推奨用法が支持された。

 

そのまま機械にかけた結果が以下のとおりです。

赤字が修正を必要とする部分です。

 

和文原稿 みらい翻訳による英訳①

食事の影響
非日本人健康被験者にFMC錠を高脂肪食摂取後に投与した際のMK-3102のAUC又はCmaxに、臨床的に意味のある食事の影響はみられなかった。さらに、標準的和食を摂取した日本人健康被験者及び高脂肪食を摂取した非日本人健康被験者に第Ⅰ/Ⅱ相試験用カプセルを投与した際の探索的評価のデータでも、MK-3102の薬物動態に臨床的に意味のある影響はみられなかった。第Ⅱ相及び第Ⅲ相試験では、食事のタイミングに関係なく2型糖尿病患者にMK-3102を週1回投与し、良好な安全性及び有効性が示された。以上のデータにより、食事の制限なくMK-3102の投与が可能であるという推奨用法が支持された。

influence of diet
No clinically relevant dietary effect was found on the AUC or Cmax of MK -3102 when FMC tablets were administered to non-Japanese healthy subjects after ingestion of a high-fat diet. Furthermore, data from exploratory evaluation of the Phase I/II capsules administered to Japanese healthy subjects who ate standard Japanese food and non-Japanese healthy subjects who ate a high-fat diet also showed no clinically significant effect on MK -3102 pharmacokinetics. In phase II and III studies, MK -3102 was administered once a week to patients with type 2 diabetes, regardless of the timing of meals, and was shown to be safe and effective. These data support the recommended use of MK -3102 without dietary restriction.

 

Medical Translator NARITAが読み替えた和文原稿を再び機械にかけた結果は以下のとおりです。

 

読み替えた和文原稿(下線部分) みらい翻訳による英訳②
食事の影響
非日本人健康被験者にFMC錠を高脂肪食摂取後に投与した際のMK-3102のAUC又はCmaxに、臨床的に意味のある食事の影響はみられなかった。さらに、標準的和食を摂取している日本人健康被験者及び高脂肪食を摂取している非日本人健康被験者に第Ⅰ/Ⅱ相試験用カプセルを投与し、探索的評価を行ったその結果得られたデータでも、MK-3102の薬物動態に臨床的に意味のある影響はみられなかった。第Ⅱ相及び第Ⅲ相試験では、食事のタイミングに関係なく2型糖尿病患者にMK-3102を週1回投与し、この投与法で高い安全性及び有効性が示された。以上のデータにより、MK-3102は食事の制限なく投与できるという推奨投与法が支持された。
influence of diet
No clinically relevant dietary effect was found on the AUC or Cmax of MK -3102 when FMC tablets were administered to non-Japanese healthy subjects after ingestion of a high-fat diet. In addition, Phase I/II study capsules were administered to Japanese healthy subjects consuming standard Japanese food and non-Japanese healthy subjects consuming a high-fat diet for exploratory evaluation. The resulting data also showed no clinically meaningful effect on the pharmacokinetics of MK -3102. In phase II and III studies, MK -3102 was administered once weekly to patients with type 2 diabetes, regardless of the timing of meals, and this regimen was shown to be highly safe and effective. These data support the recommended dosing regimen that MK -3102 can be administered without dietary restrictions.

 

ほぼ納品レベルの訳文が出力されました。

赤字の部分をちゃちゃっと修正すれば終わりです。

本当はもう少し修正したい部分があるのですが、踏み込みすぎると機械翻訳のメリットである翻訳スピードが遅くなってしまうのでやめときます。

上記の程度までできればクライアントからクレームが来ることはないでしょう。

 

確かに原文の内容を理解した上で、機械が認識しやすいように読み替えるのは難しいです。

でも、従来の医学翻訳でも、原文の内容を理解して、自分が英文にしやすいように原文を読み替えるという作業をやってきたわけです。

 

みらい翻訳による英訳①の程度のエラーでしたら、和文原稿を読み替えずに英文を直接修正してもいいと思います。しかし、和文原稿の記述が良くない場合、つまり文章の骨格が整っていない場合には、機械にかけても英文を大幅に修正する必要が出てくると思います。

この大幅な修正のプロセスでエラーが発生するのではないかという危惧があります。

だったら和文原稿を整えるほうがやりやすいのではないかと。

しかも、現在の機械翻訳の英文作成力は相当なものです。

TOEICが900点とか950点とか言いますし、英文作成は機械に頼っていいのではないかと思います。

むしろ英文作成は機械にまかせたほうがいいかも。

 

さて、赤字のままになっていた「食事の影響」は機械に収録されていないようです。

イートモで調べてみました。

「食事の影響」についてはイートモ対訳を参照することにします。

Shokuji

イートモ対訳収録用ファイルの画面です。

 

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