Medical Translator NARITAです。
昨日は、翻訳スクールが新年度受講生を募集してけど、注意して!
http://i-honyaku.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-beb18f.html
というブログ記事を書いて、なかなか好評でした。
ホントのことを言うのは私とレバレッジ特許翻訳の管理人さんくらいじゃないですか?
医薬系の翻訳スクールの講師のみなさんは、ご自身の翻訳講座のカリキュラムだけで受講生を医学翻訳のプロに導けると本当に思っているのだろうか?
受講生には私が昨日提示したような情け容赦ない演習課題を最低2年間みっちり翻訳させて、受講生の疑問点にスクーリング時(またはオンラインで)回答していくというトレーニングをしないと無理ですよ。
どうして私が学習ステージにプロと同じトレーニングをすることを強調するかというと、苦い経験があるからです。
某翻訳会社のトライアルに合格して、最初の2~3件の短い仕事もなんとかこなしたら、その後、どーんと大ボリュームの和訳の仕事が連続的に舞い込んだのです。
薬剤名はいまでも覚えています。
フレカイニド。
不整脈治療薬で、開発初期の頃だったのかもしれません。
現在販売されているようで、まー、よかったです。
以前は免疫関係の医薬品会社に勤めていたので、免疫関係は少し理解できたのですが、不整脈なんてちんぷんかんぷん。
非臨床試験の分厚い報告書や臨床試験の報告書はもちろん、論文も10報以上は軽くあったと思います。
断りたくても、駆け出しだから断れないんですよね。
フリーランス医学翻訳者の間での情報のやり取りもなかった時代ですし。
和訳する以前に不整脈や心臓についての知識がないから、医学書を買いまくり、読みまくり、医学事典引きまくりでした。
なんとなく英文原稿の意味が理解できるようになって、やっと訳出です。
ラッキーだったのが、まだ不整脈関係が現在のように専門的・難解ではなかったことです。
まー、あまりのハードワークで過労と不整脈により死ぬかと思いました(20代だったから大丈夫だったけど)。
中高年だったら過労死していたでしょう。
医学翻訳フリーランスになるんだったら、余裕をもって参入することをおすすめします。
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