理屈抜きにおぼえる
医学翻訳フリーランスをしていると、次のような和文原稿によく遭遇します。
現在イートモ用に対訳化している治験実施計画書の一文です。
複雑な文章と思われるかもしれませんが、私が英訳しやすいように編集していますので、読解はしやすいはずです。
医学翻訳のプロだったら、字面を見ただけで対応する英文が思い浮かぶはずです。
英語が良くできるからといって、それだけでは医学翻訳ビジネスで通用する英文にはできません。
医薬品の研究開発に携わっている人達が使う用語や表現を使う必要があります。
英文と和文のペアでおぼえることが近道です。
そのためにイートモの翻訳トレーニングモードを用意しました。
イートモが擦り切れるまでトレーニングしてください。
文書のタイプや扱う分野・品目によって用語や表現が様々ですので、おぼえる量が半端ないです。
医学翻訳の法則のようなものがあればいいのですが、そんなものはありません。
1つずつ自分のモノにしていく必要があります。
たいていの人は途中で嫌になります。
一定レベル以上、つまり仕事で使えるレベルにならないと、それまでの努力はムダになりますので、医学翻訳フリーランスを目指す方は慎重になったほうがいいです。
機械翻訳にかけてみました。
みらい翻訳
To ensure patient safety, all serious adverse events occurring within 4 weeks of the patient's discontinuation of the study drug, regardless of causality, should be reported to the sponsor within 24 hours of the onset of the event.
「治験薬の服用を開始してから」と「その発現を知ってから」が訳抜け、誤解釈です。
英文だけを見ると問題点が見つからないから、逆に怖い。
DeepL
To ensure patient safety, all serious adverse events, whether causally related or not, occurring from the time the patient begins taking the investigational drug until four weeks after such patient discontinues the investigational drug must be reported to the sponsor within twenty-four (24) hours of learning of the occurrence.
いつくかのマイナーな修正が必要だけど、なかなかGoodです。
DeepLの上記の訳出を見ると、今から医学翻訳を勉強するのは手遅れかなと思ったりします。
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