イートモを柔軟に利用する
イートモはトライアル挑戦レベルおよびプロの医学翻訳者をユーザーと想定していますので、その利用のしかたはユーザー様の工夫にお任せしています。
でも、最近は医学翻訳の学習段階の人も多くなっているので、利用のしかたがいまいちわからないという人はこの医学翻訳ブログの記事や時々紹介しているイートモ実戦応用例などを参考にしてください。
注意していただきたいのはイートモの対訳は「定訳」ではないということです。エラーもありますので、徐々に修正しています。
何度も書いていますが、適切な訳語は文書のタイプや文脈に応じて変わってきますので、「定訳」って言い方にちょっと違和感があります。医学翻訳で定訳というものがあるとすれば、それは固有名詞とソースクライアントから指定された訳語くらいでしょうか?
例えば、investigatorは治験関係文書では「治験責任医師」ですが、非臨床関係や研究論文では別の訳語が望ましい。治験関係文書での「治験責任医師」も最近になって定着したもので、昔はいろいろな訳語が当てられていました。
randomizedも以前と今では訳しかたが違っています。指針等が出れば訳語は変わります。ソースクライアントの好みによっても違います。
お願いしたいのは、イートモの対訳を「定訳」ではなく、訳出する際のヒントを提供していれるものととらえてもらいたいのです。そして文脈に応じて適当に変えて利用するというスタンスです。辞書に載っている訳語をそのまま使うのではなく、柔軟な対応が必要です。プロの医学翻訳者ならば当然のことと思われるでしょう。逆に、柔軟に対応できないと稼げる医学翻訳フリーランスにはなれないと言えます。
医学翻訳の学習段階の人やこれから医学翻訳に挑戦しようという方は、イートモを紹介くださっているレバレッジ特許翻訳講座の指摘がとても参考になりますよ。
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