メッセージを読み取って
イートモを使わずに医学翻訳の勉強をしたり、医学翻訳の仕事をしようとする、そんな奇特な人のため、イートモ実戦応用例とイートモ対訳のサンプルでイートモ対訳を大盤振る舞いしております。
医学翻訳の現役引退したし、生活費は不動産賃貸事業から入ってきます。
不動産賃貸事業なんてのは立ち上げて、安定稼働に入れば、ほぼ何もすることはありません。
賃料が入金されるのを待つだけ。
管理手数料と税務処理にかかる金を浮かせようと、掃除やら内装工事やら自主管理して、税務処理も自分でやる人がいるけど、私はそこまでやろうとは思わないし、できない・能力がない。だから、建物の管理と税務処理は専門家に任せて、代わりに、暇な時間を利用して、30年間やってきた医学翻訳の仕事の延長線でイートモ制作を行っているわけです。
しかも、身体障害者である上に、大病を患って、そんなに長生きしないだろうから、イートモで儲けなくてもいいので、わがままになる。w
欲といえば、先日も書いたけど、イートモを納得のレベルに仕上げることくらいかな。
納得のレベルに仕上げるための手段として、上記の資料を作成・公表しているのです。
イートモ実戦応用例とイートモ対訳のサンプルには以下のメッセージを隠しています。
イートモ実戦応用例を見てわかるように、翻訳仕事で依頼されるものと同様の文書を題材にしています。イートモを参考にしながら実際に翻訳依頼されるタイプの文書を実際に訳出し、検索プロセスで遭遇した他の対訳も併せておぼえちゃいましょう、という意図です。今のところ、題材は添付文書をメインにしていますが、そのうち他の文書にも手を広げるかもです。NEJMのabstractを教材に翻訳の勉強をする人がいますけど、最近はNEJMが翻訳依頼されることは少ないんじゃないかな? 翻訳依頼されないものを勉強してもしゃーないよ。
それと、隅から隅まで全体を翻訳するトレーニングが大事。以前から何度も書いているけど、まるまる全体を翻訳できる破壊力をつけることです。翻訳スクールのテキストのように、文書のほんの一部だけを切り取って、訳しやすく加工された課題を時間かけて訳しても実戦力は絶対につきません。その課題が訳せても、実際の翻訳仕事で文書全体の翻訳仕事が依頼されたらどうすんの?
イートモ対訳のサンプル、特に「可能性」の用例と「注意」の用例を見たら、あまりの数量に圧倒されてすぐに閉じる人がいるでしょう。それじゃダメ。大量データの中から役立ちそうな部分を探し出す行動が大事です。実際の翻訳仕事になったら、クライアントからもっと大量の参考資料が手渡されますから、学習ステージから慣れておきましょう。
翻訳会社のトライアルなんて単なる一瞬の通過点です。トライアル後を見据えて準備しておく必要があるし、その準備をしておけば、自ずとトライアル合格するか、何らかのルートで翻訳仕事の打診があるものです。このブログに書いた「紹介等」というやつね。トップレベルの医学翻訳者が移動するとすれば、この「紹介等」ですよ。
私もトライアルを受けたのは最初の1社だけです。その後、4社と取引しましたけど、いずれも仕事やセミナー等を通じて知り合い、付き合いの幅を広げていきました。トライアルなんてのは大相撲に例えれば新弟子検査のようなものです。最低でも幕下付け出しから始めないと!
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