「可能性」の用例を作成しようと
先日、「注意」の用例をご紹介しました。
好評のようなので、もう一つ作成することにしました。
今回は「可能性」の用例。
医薬系の文書では、「~の可能性がある」、「~かもしれない」、「~と考えられる」のように、確定していない情報とか推測で言っている場合、その通りに訳す必要があります。
医学翻訳の現役時代にかなりの数のトライアル審査を行いましたが、自然な訳文にしようとするあまり、「~の可能性がある」、「~かもしれない」、「~と考えられる」なども重要な情報なのに、これらを無視して訳す人が多いです。自然な英文や和文になっていても原文の情報が反映されていないと何にもなりません。クライアントから特別な指示があれば別ですよ。原文の記述が反映されていない訳文については、そのように訳出した根拠があればいいのですが、もしなければ、クライアントから質問・問い合わせがあった場合、翻訳会社は言い訳のしようがありません。翻訳会社はこのようなトラブルを避けたいのです。翻訳会社は、翻訳者に対して「勝手に解釈しないで、原文の情報を素直に訳文に盛り込んでほしい」と思っているわけで、そのような素直な翻訳者がほしいのです。
ま、そんなことより、「可能性」の用例は以下のように分類しています。
(1)potentialを使う用例
(2)possibilityを使う用例
(3)possibleを使う用例
(4)likelyを使う用例
(5)probableを使う用例
(6)mayを使う用例
(1)~(3)の点検は終わったのですが、likelyを使う用例が非常に多くて、点検が大変です。出来上がりまでにはもう少しかかります。
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