イートモ実戦応用例・ハーセプチン・添付文書・No.11
無料なのに有料級の実戦的資料、イートモ実戦応用例。
題材にするのはハーセプチンの添付文書。
No.11です。
過去の実戦応用例で同じ用語・表現を取り上げているので、参照してください。
イートモユーザーはもっと詳しく検索・調査してください。
今回のPre-editは4カ所。
一つ目
初回投与時と2回目投与時の間隔がわかるように、「3週間に1回投与した」と投与頻度を記載した後、初回投与時及び2回目投与時の投与量を記載すべきでしょう。突然、初回投与とか2回目投与とか言われてもわかりにくい。
それと、何度も言うけど、「において」の使用は慎重にすべきです。
二つ目。
これも何度も書いていることですが、1つのセンテンスに何でもかんでも情報を盛り込み過ぎないことです。
上記の場合、投与間隔と投与経路のセンテンスと投与量のセンテンスに分けたことで、わかりやすくなりました。機械による英訳も改善しました。
三つ目。
これも二つ目と同じで、1つのセンテンスに情報を盛り込みすぎ! わかりにくくて、医学翻訳者じゃなければ、途中で読むのを放棄するよ。
上記の場合、投与間隔と投与経路のセンテンス、投与量のセンテンス、母集団薬物動態解析のセンテンスに分けたことで、わかりやすくなりました。機械による英訳も改善しました。
四つ目。
「2-コンパートメントモデルが選択されたこと」と「半減期は28.5日であったこと」のどちらが主要な情報なのかわかりにくい。文脈からして「半減期は28.5日であったこと」が主要な情報と思われるので、この情報を軸に和文センテンスを記述したほうがいいと思われます。
MT英訳の出来は和文原稿の出来次第です。
結論
1.MTの仕組みが改善して、教師データが充実しても、和文原稿が不良ならばMT英訳は良くならない。
2.和文原稿が不良のときのMT英訳を納品レベルにポストエディットするのは難しく、医学翻訳初心者には無理。
3.プリエディットが有効であるが、それには相当な英訳スキルが必要。
4.その英訳スキルを磨くにはイートモを使うしかない。♨
ダウンロード - e3838fe383bce382bbe38397e38381e383b3e383bbe6b7bbe4bb98e69687e69bb8e383bbno.11.pdf
※イートモは医学翻訳のプロになるための補助、あるいはプロとして活躍するための補助になるように作られた医学翻訳フリーランスのための参考資料です。英文と和文の対応がわかりやすく、日英間で相互利用できるように、意図的に主観を除いて可能な限り直訳的に作成しています。参照の際にはご注意ください。
イートモユーザー・オンリーではコピペ可能なファイルを紹介します。
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