イートモ実戦応用例・ハーセプチン・添付文書・No.18
無料なのに有料級の実戦的資料、イートモ実戦応用例。
題材にするのはハーセプチンの添付文書。
No.18です。
過去の実戦応用例で同じ用語・表現を取り上げているので、参照してください。
イートモユーザーはもっと詳しく検索・調査してください。
今回のPre-editは2カ所です。
一つ目。
Pre-edit前では「本剤を投与しない対照群」の情報が抜けています。
ハーセプチン投与群に関する記述と対照群の設定に関する記述を別にしたほうがいいでしょう。
なぜか、Pre-edit後の英訳には"Some patients were randomized to receive Herceptin"が含まれていますが、概ね良好な英訳が出力されました。
二つ目。
Pre-edit前には「本試験における国内からの登録被験者の同時点の解析におけるイベント発現率は」の情報が英訳されていません。
「本試験における国内からの登録被験者の同時点の解析におけるイベント発現率は」には「における」が二つも入っていて、非常に理解しにくい記述です。
「国内からの登録被験者」は「日本国内で組み入れられた被験者」ということでしょう。
「同時点の解析におけるイベント発現率」については、先行するセンテンスに「観察期間中央値12カ月時点で中間解析が実施され」とありますので、「12カ月目に得られたデータを中間解析したところ、イベント発現率は~であった」と解釈できます。
ここで言う「データ」は、本試験が国際共同試験であることを考慮すると、複数の国のうち、日本国内で組み入れられた被験者から得られたデータ」ということでしょう。
以上を総合して、上記のようにPre-editしたところ、若干の修正は必要であるものの、概ね良好な英訳が出力されました。
MTが上手に英訳できないということは、和文原稿に問題がある場合が多いです。
イートモなどを利用して、英訳依頼された和文原稿の不具合を一瞬で見抜くスキルを身につけましょう。
ダウンロード - e3838fe383bce382bbe38397e38381e383b3e383bbe6b7bbe4bb98e69687e69bb8e383bbno.18.pdf
※イートモは医学翻訳のプロになるための補助、あるいはプロとして活躍するための補助になるように作られた医学翻訳フリーランスのための参考資料です。英文と和文の対応がわかりやすく、日英間で相互利用できるように、意図的に主観を除いて可能な限り直訳的に作成しています。参照の際にはご注意ください。
イートモユーザー・オンリーではコピペ可能なファイルを紹介します。
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