治験実施計画書 300対訳越え
IN.PACT AV Access試験の治験実施計画書
https://www.nejm.org/doi/suppl/10.1056/NEJMoa1914617/suppl_file/nejmoa1914617_protocol.pdf
やっと15. Ethicsの前まで来ました。
300対訳越え。
残るは「倫理」と「治験管理」。
特に「治験管理」に関する記述が長い。
日本の治験実施計画書では「治験管理」に関する記述はそんなに詳しくないので、英訳に利用できそうな部分だけをピックアップして対訳にしようと思います。
このProtocolの16. Study Administrationをみると、和訳は難しいし、翻訳レートは安いし、大変な作業だと思うよ。
MTを使っても納品レベルに仕上げるのに時間がかかるので、金銭的に報われない。
みなさん、どうして医学翻訳のプロになりたいの?
こんなに労力がかかって、金銭的に報われない医薬系の和訳という仕事のどこに魅力があるのか、私にはいまだに理解できない。
日本語の治験実施計画書は日本語だから何とか理解できるし、理解できれば、イートモやクライアント提供の資料を参考にしながら、何とか英訳することはできます。英訳できれば、和訳の倍以上の報酬が得られるので、金銭的には報われる。一方、英語のProtocolの場合、内容が難しかったり、英語の書き方が悪かったりの理由で、結構多くの部分が理解すらできない。理解するのに時間がかかるし、報酬は少ないし、和訳は苦痛でしかない。
イートモには難しすぎるセンテンスや書き方が悪くて英訳に役立たない部分は載せていないから、そんな部分を対訳化しないからいいけど、実際の和訳仕事では省略するわけにはいきません。和訳を大量にきっちりできる人はすごいと思います。
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