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2022年4月13日 (水)

MPO-ANCA


MPO-ANCAは顕微鏡的多発血管炎の指標となる検査項目の1つ。

私はこの顕微鏡的多発血管炎という難病に罹患しています。

2020年5月に救急搬送されて、ステロイドの大量投与で大幅に改善し、その後、ステロイド5~10mgで寛解しています。最近はステロイド4mgに減量したせいか、3.5未満が陰性なので、2月8.4IU/mL、3月7.0IU/mL、4月8.6IU/mLと若干高めで推移しています。

ステロイドを増やせばMPO-ANCAは下がるでしょうが、ステロイドの副作用が問題になる。

なんとも悩ましいことです。


人によっては100を超えても臨床症状が出ないこともあるらしいので、あくまでも指標であり、臨床状態に注意していくことが大切らしいです。

 

概要

ANCA関連血管のなかで最も頻度が高い疾患です。高齢者に比較的多く発症します。障害される臓器による症状が出現します。すべての臓器障害が必ず出現するわけではありません。ほとんどがMPO-ANCAが血液検査で検出されます(PR3-ANCAはまれ)。

  • 全身症状
    発熱倦怠感体重減少
  • 腎臓の障害
    急速進行性糸球体腎炎となり,数日~週単位で腎機能が低下します。尿検査で血尿,蛋白尿が出現し,血液検査でクレアチニン値が上昇します。下肢の浮腫が出現します。腎生検が必要になります。
  • 肺の障害
    間質性肺炎では息切れが出ますが,肺胞出血を起こすと血,呼吸困難となり重篤な状態になります。胸部X線写真,CTにて確認します。
  • 皮膚の障害
    両下肢に紫斑(点状出血)や潰瘍が出現し,皮膚生検で血管炎を確認します。
  • 関節・筋の障害
    関節痛や筋痛が出現します。
  • 神経の障害(末梢神経障害)
    特に下肢,足先のしびれや動かしにくい,力が入りにくいといった症状が出ます。
  • 消化管の障害
    腸管に潰瘍や出血を起こし,腹痛が出たり,下血することがあります。

 

腎生検も受けました。うつ伏せになって、数人に押さえつけられて、ガリっと腎組織を採取されるのです。

まー、他にもいろいろな検査・治療を受けました。もう何年も前のことのような気がします。

 

赤字の自覚症状が顕著でした。私の場合、他に鼻づまりがつらかった。

腎機能が低下して毒素が血中にたまったせいか、意識が混濁して、自分の病態の深刻さを認識できなくなったことが怖いです。つまり、手遅れになる寸前でした。

 

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