医学翻訳仕事の現場を意識して行動する
翻訳会社の社内の人のTwitterにあった話だけど、翻訳スクールで勉強して翻訳のプロになった人と会ったことがないとのこと。
思い出してみると、私も長い間、医学翻訳業界にいて、医学翻訳者の採用にも係ったけど、確かに翻訳スクールの医学・薬学コースで勉強して、稼げる医学翻訳のプロになった人を知りません。
戦力になる人は、やはり独学で実戦と同じ勉強をしてきたか、医薬関係の実務経験があって、かつ語学力がある人でした。
履歴書・経歴書に翻訳スクールの受講歴やいろんな学習経験を書いてくる人がいましたが、医学翻訳仕事の現場では役立たないので、ほぼ無視していました。
「無駄な努力をしているな~」。
無駄な努力をする人が少なくなるように、医学翻訳ウェブサイトや現行の医学翻訳ブログでいろいろ書いているのですが、私に説得力がないせいか、いまだに通じていないようで、同じような無駄な努力をする人が次々現れては消えていく。
20年ほど前、某翻訳スクールにはまって、洗脳されている若い男性がいました。でも、医学翻訳に対する情熱の強い人だったので、実際に会って酒を飲みながらいろいろ話をしました。「そんな翻訳スクールはやめたほうがいい」と言ったかどうかおぼえていないが、翻訳仕事の現場ではどのような種類の文書の翻訳需要が多いかなど、医学翻訳仕事の現場について詳しく教えてやりました。私のアドバイスが効いたのか、洗脳がとかれ、その人はぐんぐん成長してエース級になりました。あのまま某翻訳スクールを妄信していたら、スクールのお得意さんで終わっていたでしょう。
自らの意思で医学翻訳のAコースを進んでいる人は気にしないでください。どうぞ、そのまま。
医学翻訳仕事の現場を意識して行動することが大事という話でした。
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