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2022年4月18日 (月)

K総合病院から都立大ペインクリニックへ

いつものようにK総合病院で治療でした。

治療が終わったら、最近は病院内のレストランで昼食をとっています。

 

今日は唐揚げ定食。野菜多めです。

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このところ、毎週月曜は都立大ペインクリニックに寄って注射を2本。

今日は初めて「肩甲上神経ブロック注射」という注射を受けました。

医学翻訳ブログなので、対訳を調べると、 肩甲上神経ブロックsuprascapular nerve block。

でも、専門用語の対訳をおぼえるだけでは、実ジョブではほとんど役に立ちません。専門用語の訳語はMTにまかせたほうがいい。

高校の英語授業で「試験に出る英単語」を暗記させるだけの英語教師がいました。受験にはちょっと役立つかもしれませんが、実社会では何の役にも立たん。それと同じ。そんな手抜き授業でよく給料がもらえたものだ。くだらん英語授業で無駄にした時間を返してくれ!

 

肩甲上神経ブロックsuprascapular nerve block

を知っただけで終わってはいけません。

ネットで検索して、「肩甲上神経ブロック」の意味・内容を調べます。同様に、"suprascapular nerve block"で検索すれば、英語での記述が簡単に見つかります。和文と英文の両方から「肩甲上神経ブロックsuprascapular nerve block」に関する情報を仕入れます。その過程で「局所麻酔薬」とか「鎮痛効果」とか、医薬に特有の用語・表現をイートモで検索して、翻訳トレーニング等を行っていきます。

これで濃密な医学翻訳の学習になります。翻訳スクールで甘々テキストを読んで、短い課題を添削してもらうよりも、はるかに濃密です。医学翻訳のプロになろうとする人が、そのへんの甘い翻訳スクールに行く意味がわからんよ。

ま、「肩甲上神経ブロック」についての翻訳が依頼されることはまずないでしょうが、例えばの話です。

 

 

【和文】


肩甲上神経ブロックとは


肩甲上神経ブロックは、肩の痛みを取るための治療の一つで、注射療法に分類されます。

患側の肩にブロック注射の針を刺入し、肩甲上神経まで針を到達させたところで局所麻酔薬を注入します。

痛みの伝わりを神経レベルでブロックできるため、強力な鎮痛効果をもたらします。肩関節周囲炎や石灰性腱板炎、肩腱板損傷などの肩に痛みが生じる疾患でブロックの適応になります。


肩甲上神経ブロックの方法


肩の肩峰と呼ばれる部位からやや内側、肩甲棘と鎖骨の間を医師が触れ、注射針を刺入します。患者様にはベッド上で座位になり、刺入する肩を露出して頂く必要があります。

 

ブロック針はそれなりに細い針(23ゲージ)を用います。採血用の針が21ゲージですので、かなり細い針であることが分かります(ゲージは針の細さを表す単位で、数字が大きければ細い針であることを意味します)。

針が皮膚に刺さる瞬間にチクっとするのと、薬液が入るときに肩に重い痛みが出ることがあります。​

​ブロックが終了すると5分ほどで肩の痛みが消失します。肩関節周囲炎を治療する場合、通常3〜5回程度のブロックが必要になります。


肩甲上神経ブロックの合併症


肩甲上神経ブロックにはいくつか注意したい合併症がありますので紹介します。

 

軽微な合併症には以下のようなものがあります。

  • 肩甲上神経麻痺(腕が上がりづらくなりますが、1〜2時間で回復します)

  • ブロック針を刺したところからの軽い出血

  • 皮下出血、あざ

  • ​消毒薬に対するアレルギー(皮膚の発赤)

 

​重篤な合併症には以下のようなものがあります。

  • 局所麻酔中毒(10000例に1.2~11例程度)

  • 血管内注入

  • 気胸

当院では、肩甲上神経ブロック後には重篤な合併症を早期に発見するため5分ほど処置室のベッドでお休み頂いております。ご自宅に帰られて何か異常を感じた際には、当院までご連絡をお願いしています。


肩甲上神経ブロックQ&A


Q:ブロック注射はすごく痛そうですけど大丈夫でしょうか?

A:針は細いものを用意しておりますので、激痛ではありません。医師や看護師が優しく声をかけながら注射を進めていきます。

Q:何回打てば治るの?

A:急性の肩関節周囲炎であれば、通常1回で注射は終了にできます。慢性の肩関節周囲炎の場合、複数回のブロックが必要になるかもしれません。長期間にわたりブロックを継続する必要がある場合、他の治療をご紹介することがあります。

Q:血液サラサラの薬を飲んでるけど、肩甲上神経ブロックはできる?

A:深部の神経ブロックではないため、通常はブロックが可能です。

 

 

【英文】

Suprascapular Nerve Block for treating shoulder joint pain

What is a suprascapular nerve block?

A suprascapular nerve block is an injection of local anesthetic and steroid near the suprascapular nerve. The suprascapular nerve is formed from nerve fibers from the C4, C5, and C6 nerve roots, and it supplies feeling to the shoulder.

Why would a suprascapular nerve block be performed?

A suprascapular nerve block may be performed if you are experiencing pain in the suprascapular and shoulder joint areas. This block may be used to help with acute pain emergencies, postoperative pain, pain from acute injury to the shoulder joint and gridle, cancer pain, chronic regional pain syndrome of the shoulder area, and adhesive capsulitis.

What will occur during the peripheral nerve block of the foot procedure?

First, an informed consent paper (giving permission for the procedure) must be signed by the patient. Then, the patient is placed in a sitting position. The shoulder blade area will be cleaned using an antiseptic solution, which is usually betadine unless you are allergic to this. The physician or physician’s assistant will first feel for the notch in the middle of the top border of the shoulder blade. Then, a small needle will be inserted into the notch. It is IMPORTANT for the needle to be near the nerve in order to be effective. If the needle is near the suprascapular nerve then you should experience an electrical shock sensation to the affected shoulder. Once that is achieved, a small amount of local anesthetic and steroid will be injected. In addition some patients may require the use of x-ray guidance for this procedure.

How long is the procedure?

Usually, the suprascapular nerve block lasts between 3-5 minutes.

What happens after the procedure?

After the procedure is completed, a band-aid will be applied. You will be given discharge instructions and any follow-up information that is needed.

What are possible complications from the procedure?

This procedure does come with risks. Complications that can occur include but are not limited to intravascular injection, local anesthetic toxicity, pneumothorax, infection, and reaction to the steroid medication.

What are possible side effects of the steroid medication?

Administration of steroid medication can cause side effects. Side effects can include but not limited to hyperglycemia, altered menstrual cycle, fluid retention, bruising, insomnia, sweats, hot/cold flashes, flushing of the face, weight gain, epidural lipomatosis, steroid myopathy, avascular necrosis of bone, osteoporosis, and Cushings syndrome.

In the case of numbness, which has not gone away after 24 hours or any loss of control over bladder or bowel, you should contact Pain Matrix or attend an Emergency Department.

 

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