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2022年8月30日 (火)

和文原稿のpre-edit事例1

イートモは遅くとも今年中に7.3にアップデートされます。

イートモ7.3へのアップデートにあたり、メディカル英訳のトライアルを行い、医学翻訳を学習中で、有望な人にイートモの権利を無料で差し上げようと考えました。

そこで、下記の和文原稿を用意したのですが、DeepLに英訳させてみたところ、修正を必要とする部分(赤字部分)はあるものの、かなり良い出来であることが判明したので、イートモ権利プレゼント企画はどうしようかと考えているところです。

それにしても、AI翻訳の進歩はすごいなと感じますが、同時にpre-editとpost-editの必要性、特にpre-editの重要性が浮き彫りになっています。

 

その一例が・・・

「本試験の結果は、ICH E14のQT/QTc評価試験(thorough QT/QTc study)での陰性の定義に合致していた。」

適切にpre-editするには、ICH E14の本文にある定義を調べる必要があります。さすがにAI翻訳もそこまではしないのでしょう。

 

(下線部がpre-edit対象となるセンテンス)

和文原稿 DeepL英訳

第1相の本臨床試験は、ICH E14「非抗不整脈薬におけるQT/QTc間隔の延長と催不整脈作用の潜在的可能性に関する臨床的評価」に準拠して実施した。本試験の結果は、ICH E14のQT/QTc評価試験(thorough QT/QTc study)での陰性の定義に合致していた。すなわち、治療用量である400mgのDrug A又は治療用量を上回る用量である1200mgのDrug Aとプラセボ間のベースラインで補正した差の平均値の評価から、Drug Aには健康成人被験者のQTcF間隔に対する延長作用がないことが示された(投与後の全時点で両側90%信頼区間の上限は10msec未満であった)

Drug Aの用量増量に伴って、Drug A及びその代謝物への曝露(AUC及びCmax)のほぼ用量比例的な上昇が認められた。本治験で達成された曝露は、Drug Aの治療用量(400mg)での曝露又は過量投与や薬物相互作用時の治療用量を上回る用量(1200mg)による曝露を十分カバーしているものと考えられた。

Drug Aは全般的に忍容性良好であった。死亡又は重篤な有害事象は認められず、試験薬投与下で発現した有害事象又は臨床検査値異常によって治験薬の投与を中止した被験者はいなかった。催不整脈作用の可能性を示すシグナルと考えられる有害事象の発現もみられなかった。Drug Aの2用量いずれにおいても、これらに伴うECG又は波形の重要な変化はなかった。


This phase 1 study was conducted in accordance with ICH E14, Clinical Evaluation of QT/QTc Interval Prolongation and Proarrhythmic Potential in Non-antiarrhythmic Agents. The results of this study were consistent with the definition of a negative result in the ICH E14 QT/QTc evaluation study (thorough QT/QTc study). That is, an evaluation of the mean baseline-corrected difference between Drug A at 400 mg, the therapeutic dose, or Drug A at 1200 mg, the dose above the therapeutic dose, and placebo showed that Drug A had no prolonging effect on the QTcF interval in healthy adult subjects (bilateral at all time points after administration (The upper limit of the 90% confidence interval was less than 10 msec).

A nearly dose-proportional increase in exposure (AUC and Cmax) to Drug A and its metabolites was observed with increasing doses of Drug A. The exposure achieved in this study was considered sufficient to cover exposure to Drug A at the therapeutic dose (400 mg) or by doses exceeding the therapeutic dose (1200 mg) during overdose or drug interactions.

Drug A was generally well tolerated. No deaths or serious adverse events were observed, and no subjects discontinued study drug due to adverse events or laboratory abnormalities that occurred under study drug administration. There were no significant ECG or waveform changes associated with either of the two doses of Drug A.

 

なお、pre-editだけで、ほぼ納品可能なレベルの英訳に仕上げることができました。イートモユーザー・オンリーのサイトで紹介しています。同じPEでもいかにpre-editが大事かわかります。

「試験薬投与下で発現した」のpre-editには治験に関する知識が必要です。イートモを見ていればわかることです。

 

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