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2022年8月 8日 (月)

メディカル英訳の極意

巷の医学翻訳講座で薄っぺらなテキストを読んで、添削して、解説してもらう受け身の授業だけでは稼げるメディカル英訳者には絶対になれない。

何年受講しても無理です。

じゃあどうすればいいのか書かないと、「ベテランなのにやさしくない」と言われそうなので、本当のことを書きます。

 

毎度おなじみの表。

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医学翻訳ブログで何度も書いてきていることですが、まとめると以下のようになるでしょう。

 

メディカル英訳にとって最重要は第1段階、つまり和文原稿をじっくり読んで、内容を理解することです。

今は理解に必要な情報が簡単に入手できるので、それらを活用してください。

メディカル英訳者またはメディカル英訳者を目指す者は、漫然と和文原稿を読むのではなく、和文原稿を英訳するという意識を持ちながら和文原稿を読むことが大事です。

和文原稿の内容を理解する力は医薬を専門に勉強した人や医薬の実務に携わっている人のほうが圧倒的に優れていますが、「和文原稿を英訳するという意識を持ちながら和文原稿を読む」ことは行っていない人がほとんどだと思います。だから、医薬の勉強をしたことがない人や実務経験がない人にもプロのメディカル英訳者になるチャンスはわずかにあるのです。

 

「和文原稿を英訳するという意識を持ちながら和文原稿を読む」にしても、十分な医薬関連の英文表現のストックがなければ、英訳するという意識を持ちながら和文原稿を読むことは難しい。そこで、当該和文原稿に関連する英語文献やイートモから医薬関連の英文表現のストックを増やしていくことが重要になります。

 

つまり、第1段階である和文原稿の読解力強化と第3段階である英文表現の充実化を同時並行で進めていきます。

 

第3段階の強化には医薬関連の英文表現のストックを増やすためにメディカル英訳トレーニングに示すようなトレーニングが必要です。大量のトレーニングを連日嫌になるほど行うことが大事です。

 

和文原稿の読解力が強化され、英文表現も充実すれば、自ずと第2段階である「英語が乗りやすい和文への読み替え」のコツがわかるようになります。

今やMTを使わずに医学翻訳を行うなんて考えられません。

第2段階をより一層強化するためには和文原稿のpre-edit事例が非常に参考になります。pre-edit事例を参考に自分で実際に数えきれないほど何度もやってみることが大事です。

 

医学翻訳ブログに現場の医薬文書を紹介していますが、ネットで他にも非常にたくさんの題材を入手することができます。

翻訳スクールの加工されたテキストではなく、現場で使われる生の医薬文書を題材にすることが重要です。

 

今はイートモ等のたくさんの資料やAI翻訳があるので、メディカル英訳を効率よく習得することができます。

1日8~10時間、毎日がんばったとして、

「和文原稿を英訳するという意識を持ちながら和文原稿を読む」ことができるまで半年~1年、

実際に英訳できるようになるまで2~3年、

といったところでしょうか(本当の試練はプロになってからですが)。

もちろん個人差はあるでしょう。

 

何よりも続けるという強い意思が大事です。

続けられないと思ったら、きっぱり諦めるのが賢明です。

 

医学翻訳講座で計20~30時間程度の授業を受けるだけではプロのメディカル英訳者の領域に入ることはできないのだ。

そんなんでプロのメディカル英訳者になろうなんて、甘い、甘すぎるのだ。

 

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