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2022年10月27日 (木)

医薬トライアルのポイント(ほんの一部)

無作為化

昔はrandomizedの訳語として「無作為化」が主に用いられていましたが、10数年ほど前から「ランダム化」が用いられるようになり、現在では「ランダム化」が主流。私は「無作為化」のほうがいいと主張したのですが、全体的な流れは「ランダム化」でした。「無作為化」と訳す人は最近の医薬文書を読んでいないか、古い翻訳参考書でおぼえたことをアップデートしていないかのどちらかと判断されます。


インフォームド・コンセント

一般向けの文書や口語では「インフォームド・コンセント」は使われますが、専門家向けの医薬文書で使われることは稀です。専門家向け文書で「インフォームド・コンセント」と訳す人は専門家向けの医薬文書を読んでいないと判断されます。


A and Bのandの意味の「および」

私が製薬会社に勤務していた頃(40年近く前)には、「および」とひらがな表記していたものですが、今では「及び」と表記することが一般的のようです。特に専門家向けの医薬文書ではそう。「または」も同様。

 

上記の3点をみるだけで、最近の専門家向け医薬文書(和文)をプロの医学翻訳者目線で熟読していない「素人」というのわかってしまう。

他にもチェックポイントはいろいろあるけど、教えないよ。

 

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