メディカル和訳の技量を高めるには
今回のイートモアップデートはイートモ利用権杯トライアルと重なったので、イートモアップデートに対するお礼メールとイートモ利用権杯トライアルを受けての感想が多数寄せられています。
ありがとうございます。
イートモアップデートとイートモ利用権杯トライアルに関係した方から感想等をいただき、掲載を許可してくださったので、代表として掲載します。
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和訳を中心に勉強されている方のようです。
下線とした部分を読んで、私にも同じような時期があったと思い返しました。35年ほど前のことなので今とは状況は違いますが、私も医学翻訳フリーランスになって最初の1.5年間は和訳専門に仕事をしていました。上記の方と同様、不明点が蓄積していきました。たった1.5年間といっても、ほぼ毎日10時間以上は和訳仕事をしていたので、不明点の蓄積量は膨大になり、医学翻訳フリーランスをやめようと思ったほどです。
その後、縁あってミキインターナショナルという医学専門の翻訳会社の社内翻訳者兼チェッカーとなり、英語ネイティブによる英訳をチェックするとともに、自らも英訳するようになりました。英訳チェックおよび英訳を行うには当然ながら和文原稿をじっくり読む必要があるわけです。和文原稿を熟読していると、1.5年間の医学翻訳フリーランス時代に蓄積していた不明点が見事に解決できるではありませんか!
ミキインターナショナルには様々な分野や製品の英訳依頼が来ていました。毒性試験報告書とか、臨床試験protocolとか、いろいろ、種々雑多。当時は製薬会社の研究開発部門に勤務するか、医学専門の翻訳会社の社内で仕事しないと、そうした和文原稿に触れることはできませんでした。英訳することを想定しながら和文原稿を調査することにより、蓄積していた不明点が解決されるとともに、英訳専門に移行するきっかけにもなりました。
今はインターネットである程度は入手できますので、私の経験を参考にして和訳一辺倒ではなく、英訳の勉強から攻めるのもアリかと思います。
http://i-honyaku.cocolog-nifty.com/blog/2022/10/post-30c4c1.html
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