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2023年6月 4日 (日)

和文原稿のpre-edit事例

[和文原稿]

これらの被験者では、他に治療選択肢がなく、プラセボ単独投与ではHCV RNA量の減少が期待できないため、対照群にプラセボ単独投与を設定することは、これらの被験者に利益とならないと考えられた。

 

上記の英文をMTに英訳させます。

Since there were no other treatment options available for these subjects and placebo alone was not expected to reduce HCV RNA levels, it was not considered beneficial for these subjects to have placebo alone in the control group.

 

このセンテンスだけではよくわからないので、先行する部分を紹介しておきます。下線部が先行部分です。

DCV+ASV 併用療法による国内第3 相試験(AI447026 試験)では、以下の理由により対照群を設定しなかった。

・IFN 治療を用いることがでないIFN 治療不適格の未治療例/不耐容例が登録された。これらの被験者では、他に治療選択肢がなく、プラセボ単独投与ではHCV RNA量の減少が期待できないため、対照群にプラセボ単独投与を設定することは、これらの被験者に利益とならないと考えられた。

IFN 治療を用いることがでないIFN 治療不適格の未治療例/不耐容例において対照群を設定しなかった理由が記述されていることがわかります。

 

・一つ目の理由が他に治療選択肢がないこと。

→つまり治験治療であるDCV+ASV 併用療法に対応する対照治療が存在しないためです。

 

・二つ目の理由がプラセボ単独投与ではHCV RNA量の減少が期待できないため、対照群にプラセボ単独投与を設定することは、これらの被験者に利益とならないこと。

→薬効のないプラセボだけ投与しても被験者の利益にならない、つまりプラセボ対照群を設定するのは倫理的に問題だということでしょう。

これで、上記の和文の意味が理解できました。

 

これらの被験者に対する治療選択肢は他にない。さらに、これらの被験者のHCV RNA量がプラセボ単独投与で減少するとは期待できない。

これら二つの理由から、

対照群で用いられるプラセボ単独投与はこれらの被験者に利益とならないと考えられた。

 

プラセボ単独投与はplacebo monotherapyと英訳しておきます。

 

以上の文を合わせます。最初の和文から変更した部分が下線部です。

これらの被験者に対する治療選択肢は他にない。さらに、これらの被験者のHCV RNA量がplacebo monotherapy で減少するとは期待できない。したがって、対照群で用いられるplacebo monotherapyはこれらの被験者に利益とならないと考えられた。

 

上記の和文をMTに再度英訳させます。

There are no other treatment options for these subjects. Furthermore, HCV RNA levels in these subjects are not expected to decrease with placebo monotherapy. Therefore, placebo monotherapy used in the control arm was not expected to benefit these subjects.

 

まあまあ良くなりました。

 

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