医学翻訳にこだわらなくても
医学翻訳を仕事にしようするならば、中高で習った訳し方や個々の単語の選び方は一旦忘れましょう。
中高での成功体験が医学翻訳の進歩を阻害している場合があります。
1.まずは医学翻訳に特有の用語・表現に日本語と英語の両方で親しむことが第一歩です。
ここでイートモが効果を発揮します。
2.実際に翻訳仕事の依頼がある医薬文書を和文と英文の両方で隅から隅まで徹底的に読み込む。
MR用の参考書なんて読んでいる暇はありません。なぜなら翻訳依頼されない文書を読んでも効果はないので、時間の無駄。
3.読み込むだけではなく、イートモを利用しながら全体を実際に訳してみることです。
これが大事。翻訳スクールのペラペラのテキストでは翻訳の演習量が絶望的に足りない。6万対訳を超えるイートモの翻訳トレーニングモードで演習し、用語・表現の英訳と和訳を自分のモノにしてください。
医学翻訳に魔法の法則なんてありませんから、探すのはあきらめてください。翻訳仕事依頼される文書は毎回違いますので、文書のタイプや文脈に応じて臨機応変に訳文を生み出していく苦しい仕事です。
学習ステージにかかる相当な時間と最近の医学翻訳レートの低下を考慮すれば、割に合わない仕事になりつつあるようです。医学翻訳にこだわらず、今あるいは今後需要が大きくなる仕事に目先を変えてはどうかと。
製薬企業やCROの社内で翻訳業務をするという手もありますが、医学翻訳の良いところは在宅で出来て、やればやるほど稼げることです。製薬企業やCROに勤務するのでしたら、翻訳よりも研究開発や営業などもっと中枢的な業務に就いたほうが収入もよくなるでしょう。
以上のことは医学翻訳ブログに何度も書いているのですが、翻訳教育ビジネスの宣伝ジャーナルや他の宣伝ブログの甘い言葉を信用する人のほうが多いのかもしれません。安易に医学翻訳に飛び込み、芽が出ないまま時間を無駄にしている人が多いような気がします。
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