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2024年4月

2024年4月28日 (日)

キャトルで一休み

東京は天気が良いので、散歩がてらケーキ屋に寄ってきました。

2024年4月27日 (土)

耳鼻科へ

土曜日もクリニック受診です。

今日は耳鼻科。

後鼻漏がなかなか良くならないので、下記の耳鼻科に期待して受診してきました。

https://www.magojibi.jp/course/chronicnasopharyngitis/

 

EAT療法(上咽頭擦過治療)という治療が効けばいいんですけど。

それにしても、子供の受診が多いこと!

おっさんがガキの頃は耳鼻科なんてなくて、治療を受けられずに鼻たらしている子供が何人もいました。

東京は高校生まで医療費無料だから、いいよね。

 

てなわけで、さんざん待って診察の順番が来ました。

内視鏡で鼻と喉を診察してくれましたが、やはり器質的な異常はなし。

薬をなるべく増やしたくないので、EAT療法(上咽頭擦過治療)を受けたいと言いました。

EAT療法(上咽頭擦過治療)を自分から希望する患者は少ないのか、医師は一瞬きょとんとしましたが、「ではやりましょう」となりました。

 

内視鏡下で、上咽頭という部位へ薬に浸した綿棒をぐりぐり塗りつけるのです。

擦過治療というくらいですから、擦るくらいぐりぐりやります。

痛いのですが、薬指へのステロイド注射と比べれば、屁のようなものです。

ぐりぐり塗りつけた後はじわわーんという感じです。

やけにくしゃみが出ます。

 

何度か続けないと効果がないようなので、馬込までしばらく通院することになりそうです。

そういえば、その耳鼻科は20代に住んでいたマンションのすぐ近くでした。

以前のマンションは取り壊されていました。

地獄のような日々を暮らしたマンションが消え去って、時間の経過を感じます。

 

2024年4月25日 (木)

腱鞘炎

右手薬指、腱鞘炎。

ペインクリニックへ。

第一関節にステロイド注射1発。

激痛。

悲鳴。

安静。

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2024年4月23日 (火)

医者巡り

昨日から左腕の幻肢痛がひどく、今朝一番で都立大ペインクリニックへ。

ブロック注射とトリガー注射。

右手薬指が痛く、腱鞘炎とのことでロコアテープを貼って、固定。

その後、東横線で学芸へ。

西口歯科で抜歯、いや抜糸。

 

口内の嚢胞の切開摘出が終わったと思ったら、今度は左腕の強烈な幻肢痛と右薬指の関節炎が出現。

幻肢痛は腕神経叢ブロック注射でだいぶ良くなったが、右薬指の関節炎は今のところロコアテープに反応なし。

やはり、すごく痛いらしいけど、木曜日に関節内への注射を受けることにしよう。

 

次々あらわれる不具合、これが老化のサインなのだろう。

老化を体感するこの頃です。

 

右手が痛いのでしばらくイートモ作業は休止だ。

Img_1710_20240423135201

2024年4月21日 (日)

カルシウム・リン積

透析用語集に以下の用語が出ています。

20240421-073725

 

ちょっと気になったので少し調べてみました。

リンとカルシウムの掛け算して60未満を目指そうということです。

20240421-070813

 

というのは、カルシウム・リン積が高くなると、血管の膜の中が石灰化するためです(要するに骨が出来る)。

血管の膜が石灰化すると動脈硬化の危険性が非常に高くなります。

20240421-070649

 

おっさんは毎月1回血液検査をしています。

医師が気にするのはリン、カルシウム、カリウムです。

特に透析患者はこれらの物質が体内に蓄積する傾向があります。

 

リンとカルシウムに注意する必要があるのは血管石灰化、そして動脈硬化が怖いからなのでしょう。

 

ちなみに、おっさんの今月の血液検査なよると、カルシウム(8.8)×リン(4.0)=35.2と今のところ安全域のようです。

早速、ご自身の血液検査結果から算出してみましょう。

 

「カルシウム・リン積」の意味が分かっても、医学翻訳者には無意味です。

理屈がわかっても、それだけじゃ1円にもならない。

その訳語並びに前後の表現の仕方がわかって、訳出に取り掛かることができます。

良質な対訳が大量に脳内にインストールされていると、医者・研究者レベルの知識がなくても、訳し方のポイントがつかめるようになります。

「カルシウム・リン積」について作成した対訳を特別に紹介しましょう。

20240421-073610

 

医者や研究者じゃないんだから、分厚い医学書を何冊もそろえて、広く深く勉強しても興味は長続きしません。

まずは自分の健康・病気に係るところ、あるいは仕事の需要の多い分野・文書タイプから攻めていくのがよいでしょう。

 

2024年4月19日 (金)

今週は疲れた

月曜は下痢の最悪の状態で透析と月一検査。

 

火曜は口内の嚢胞の切開摘出。

麻酔が切れたら、強烈な痛み。

鎮痛薬は出たが、ロキソニンのため腎不全患者のおっさんは飲めず、ひたすら我慢。

その後も水道水で洗口するとすごく痛い。

 

金曜の今日はバスと電車で通院することになりました。

いやー疲れました。

透析が終わって、病院レストランでぐったりしているところです。

Dsc_prt_20240419131619191

 

血液検査の結果。

肝機能は完全に基準値になりました。

MPO-ANCAも3.1と先月の2.8よりもやや上がったが、基準値の範囲内です。

クレアチニンは先月よりもやや下がりました。

 

鉄(Fe)がかなり低くなりました。

肝機能障害になってから半年ほど鉄剤が服用中止になっていたので、次回の処方時に服用再開になる模様です。

鉄はミトコンドリアに作用するなど、いろいろな重要な機能が発見されているらしいです。

ちょっと調べてみようかと思います。

 

また、口内に出来た嚢胞のせいか、CRPがやや高くなりました。

あれだけ大きな塊が出来たら、体は何らかの反応はするよね。

体は正直です。

 

好酸球の割合が結構が高くなりました。

アレルギー性鼻炎から後鼻漏になったということか?

でも、今週月曜から鼻うがいを行っていますが、なかなか調子いいです。

 

2024年4月18日 (木)

日本透析医学会透析医学用語集

日本透析医学会透析医学用語集。

 

個々の用語をセンテンスベースで日英対応の対訳を作成しています。

31頁まで来ました。

残りはわずかです。

 

現在、950対訳。

最終的にはおそらく1000対訳を超えると思います。

20240418-171159

2024年4月17日 (水)

和文原稿のpre-edit事例-9

[和文原稿]

SOF群の平均クレアチニンクリアランスは、中等度及び重度肝機能障害被験者でそれぞれ94.31及び 92.60 mL/minであった。GS-0938群での平均クレアチニンクリアランスは102.43 mL/min.であった(表 2.7.6.6-2)。

 

スタイルは和文原稿のpre-edit事例-8と類似しており、pre-editの進め方も同じになります。

そちらを参照してください。

 

最近はこのような類似部分は翻訳料にならないか、ディスカウントされるのでしょうか?

昔の話で申し訳ありませんが、毒性試験報告書の和訳依頼がどっさり来て大変だと思いましたが、実験動物が異なるだけの報告書でした。つまり、ラットを用いて毒性試験報告書を和訳してしまえば、あとのマウス、ウサギ、イヌ等の報告書は微調整するだけ。もちろん、個々の報告書は原文と照合してチェックしました。依頼された分はきっちり作業したのですから、ディスカウントされる理由はなく、全額支払われました。

医学翻訳はこういう「おいしいところ」があるので良かったのですが、最近はPCの性能が良くなって差分が出るからおいしくないね。

差分を考慮して訳文を仕上げるのはものすごく労力がいるんだよ。翻訳会社はクライアントにいい顔ばかりしないで、労力に見合った翻訳料を請求してほしいな。翻訳会社や翻訳者がいなくなったら、日本の製薬業界は世界から置いてけぼりになりますよと啖呵を切ってくれ。

おっさんはとっくにFIREしたからどうでもいいけどさ。

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2024年4月16日 (火)

嚢胞摘出

12時半からの予約で学芸大学西口歯科を受診してきました。

前回の診察から2週間が経過しても、唇の裏の嚢胞が消えず、切開摘出を受けるためです。

 

慎重な歯医者さんで、麻酔注射の前に表面麻酔をされました。

おかげで麻酔注射の痛みはほとんどなし。

しばらくして切開摘出が始まりました。

縫合しているのはよくわかりました。

 

20~30分ほどで終わるかと思っていたら、結局、1時間かかりました。

結構大変な処置でした。

 

摘出物を見せてもらいました。

直径8mmほどの白い球体でした。

脂肪とか線維とかいろいろなものが固まったものらしいです。

嚢胞の中には液体が入っているのかと思ったら、固形物でした。

これじゃ何日待っても自然に消えるわけがない。

そんな大きな物体が摘出されたので、唇の裏はべこっと凹んでいます。

 

この嚢胞ができたきっかけは早食いして同じ部分を3~4回続けて噛んだことでした。

せっかちはいけませんね(関西方面では「いらち」というらしいです)。

今回の件で痛感しました。

先は長くないのだから、のんびり、焦らず、何事も楽しみながら生活することにします。

 

2024年4月15日 (月)

下痢ラ

朝から便が緩く、透析前までに2.5回の排便がありました。

2回目からは水様便でした。

 

よりによって、月一検査の日に腹が緩くなるとは!

透析中は30分ごとに自動で血圧測定が行われます。

いつもは140~150なのですが、今日はずうっと170台でした。

透析後、食事してからまた水様便が出たので、透析中、無意識のうちに排便を我慢していて血圧が上がったのかもしれません。

 

別のおっさんが24時間心電図を受けるように指示されていたので、おそらく今朝の心電図に何らかの異常があったのでしょう。

おっさんは特に指示がなかったので、心電図は大丈夫だったようです。

 

下痢ラの原因はわかっているんですけどね。

最近は非透析日にはピムロという下剤を服用せず、透析日の前日夜に服用するようにしています。

先日も透析日の前日夜に服用したら、翌日下痢ラになったので、おそらく下剤の定期的な服用の必要はなくなったのでしょう。

しかし、まー、ピムロは病気で倒れてから3.5年ほど連日服用していましたので、完全に頓用に切り替えることはできず、透析日の前日夜のみの服用にしていましたが、体質が変わったのかもしれません。

 

おかげでげっそりです。

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2024年4月14日 (日)

今日の「ひなちゃん」

日曜の午後、柿の木坂オフィッスにやってきた「ひなちゃん」。

だらっとした空気が流れています。

 

「ひなちゃん」は暇そうです。

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ミルクガムにかじりついています。

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ガムに夢中です。

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和文原稿のpre-edit事例-8

[和文原稿]

SOF群のベースラインの対数化(log10)平均HCV RNA量は、中等度及び重度肝機能障害被験者でそれぞれ 5.95及び5.70 IU/mLであった。GS-0938群のベースラインの対数化(log10)平均HCV RNA量は5.28 IU/mLであった。

 

上記の和文をDeepLに英訳させます。

The log10 mean baseline HCV RNA levels in the SOF group were 5.95 and 5.70 IU/mL for subjects with moderate and severe hepatic dysfunction, respectively; the log10 mean baseline HCV RNA level in the GS-0938 group was 5.28 IU/mL.

 

悪くはないのですが、英文だけをみたら、すっきりしません。

 

「SOF群」とか「GS-0938群」とか「群」を使うのはやめましょう。代わりに「SOFに割り付けた~」、「GS-0938に割り付けた~」と記述したほうが明瞭になります。


したがって、1番目のセンテンスは、

「ベースラインの対数化(log10)平均HCV RNA量は、SOFに割り付けられた中等度及び重度肝機能障害被験者でそれぞれ 5.95及び5.70 IU/mLであった。」

となります。

 

2番目のセンテンスについては、先行するパラグラフからわかるように、GS-0938に割り付けられたのは中等度肝機能障害の被験者のみでした。

したがって、以下のようにpre-editします。

「GS-0938に割り付けられた中等度肝機能障害の被験者におけるベースラインの対数化(log10)平均HCV RNA量は5.28 IU/mLであった。」

 

以上を整理します。

「ベースラインの対数化(log10)平均HCV RNA量は、SOFに割り付けられた中等度及び重度肝機能障害被験者でそれぞれ 5.95及び5.70 IU/mLであった。GS-0938に割り付けられた中等度肝機能障害の被験者におけるベースラインの対数化(log10)平均HCV RNA量は5.28 IU/mLであった。」

上記のpre-editした和文を再びDeepLに英訳させました。

The logarithmized (log10) mean baseline HCV RNA levels were 5.95 and 5.70 IU/mL for moderately and severely liver dysfunction subjects assigned to SOF, respectively. The logarithmized (log10) mean baseline HCV RNA level in subjects with moderate liver dysfunction assigned to GS-0938 was 5.28 IU/mL.

 

よくできました。

字面だけを英語に変換するだけならMTで十分です。

でも、医学翻訳仕事では原文の他の部分や図表等を参考にしながら、和文原稿から逸脱しない範囲で真の情報を読み取ることが最重要です。これが最重要であり、かつ一番難しいのです。

20220120163140_20240414163201

上記の表の第1段階と第2段階です。MTが真の情報の読み取り、そして読み替えが出来るようになったら、人間翻訳者は不要になるでしょうが、現時点では程遠い。むしろ、不良対訳コーパスによって汚染され、機能不全へ向かっているように思えます。

 

2024年4月13日 (土)

和文原稿のpre-edit事例-7

[和文原稿]

全被験者の平均年齢は54.1歳(範囲;44.072.0歳)であった。被験者の大多数(80.0%)は男性で、ほとんどの被験者が白人(92.0%)であった。

 

上記の和文をDeepLに英訳してもらいます。

The mean age of all subjects was 54.1 years (range; 44.0-72.0 years). The majority of subjects (80.0%) were male and most subjects were Caucasian (92.0%).

 

特にpre-editする部分はないですね。

つまらないので、イートモ検索した結果をいくつか紹介します。

 

[平均年齢]。このような記述もあります。

20240409-175430_20240413151901

 

[ほとんど 被験者]。

[ほとんど 患者]でも検索してみてください。

20240413-151447

 

[白人]。

20240413-151658

 

用語ベースでおぼえても、医学翻訳仕事には無意味です。

かならず用語の前後、出来ればセンテンスベースでおぼえましょう。

 

2024年4月12日 (金)

桜も終わりか

今週の治療、終わりました。

リハビリをやって、薬局に薬を取りに行ってとくたびれた。

 

桜もいいけど、どちらかというと色のビビッドな花がいいな。

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病院レストランの揚げ物がカキフライからエビフライに変わりました。

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「ひなちゃん」、ドアップ。

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2024年4月11日 (木)

和文原稿のpre-edit事例-6

[和文原稿]

両投与群に、年4回のウイルス耐性モニタリングを完了した被験者はいなかった(25例中24[96%]の被験者では、追跡不能となり年4回訪問を実施できなかった)。

 

上記の和文をDeepLに英訳させます。

No subjects in both treatment groups completed the quarterly viral resistance monitoring (24 of 25 subjects [96%] were lost to follow-up and did not make the quarterly visit).

 

大きな問題はないようです。

しいてあげれば、「両投与群に、」をもう少し明瞭に記述したいところです。

上記2投与どちらにおいて4ウイルス耐性モニタリング完了した被験者いなか2524[96%]被験者では追跡不能となり4訪問実施できなか。」

下線部のようにpre-editしました。

 

pre-editした和文をDeepLに再度英訳してもらいました。

No subjects in either of the above two treatment groups completed the quarterly viral resistance monitoring (24 of 25 subjects [96%] were unable to complete the quarterly visits due to lack of follow-up).

 

「追跡不能」の英訳がいまいち。

「追跡不能」も医薬翻訳では常識用語です。イートモで検索してみます。

51対訳と少ないので、全部、翻訳トレーニングするか、脳内インストールしましょう。

20240409-175430_20240411165401

 

No subjects in either of the above two treatment groups completed the quarterly viral resistance monitoring (24 of 25 subjects [96%] were unable to complete the quarterly visits due to loss to follow-up).

下線部のようにポストエディットして終わりです。

 

2024年4月10日 (水)

和文原稿のpre-edit事例-5

[和文原稿]

SOF群では、17例中16例の被験者は治験薬の全投与を受け、Day14のフォローアップに来院した(中等度肝機能障害の1例はDay 3に同意撤回した)。GS-0938群では、全8例の被験者は治験薬の全投与を受け、Day14のフォローアップに来院した。

 

上記の和文をDeepLに英訳させます。

In the SOF arm, 16 of 17 subjects received the full dose of study drug and presented for follow-up on Day 14 (one subject with moderate hepatic dysfunction withdrew consent on Day 3); in the GS-0938 arm, all 8 subjects received the full dose of study drug and presented for follow-up on Day 14.

 

最初のセンテンス。

「SOF群では、17例中16例の被験者は治験薬の全投与を受け、Day14のフォローアップに来院した」

悪くはないのですが、先行するパラグラフに「SOF群」という記述は出ていません。突然「SOF群」と書き始めたのでは読者は理解に迷います。読者が迷うということはMTも迷います。

先行するパラグラフと同様の記述「SOFに割り付けられた17例のうち16例は~」のほうがわかりやすい。


「治験薬の全投与を受け」

の「全投与」とは何なのか。これも意味不明です。「規定された用量の治験薬投与を受けた」と推察しました。つまり、前パラグラフに記述されているように、「中等度の肝機能障害の9例はSOF 400mgの投与を受け、重度肝機能障害の8例はSOF 400mgの投与を受け」、「これら17例のうち規定された用量のSOFの投与を実際に受けたのは16例であった」ということなのでしょう。

 

したがって、以下のように整理します。

「SOFに割り付けられた17例のうち16例は規定された用量で治験薬の投与を受けた」

  となります。

 

「(中等度肝機能障害の1例はDay 3に同意撤回した)」

この部分については特に言及することはありません。

 

「GS-0938群では、全8例の被験者は治験薬の全投与を受け、Day14のフォローアップに来院した。」

についても、前述したように読み替えます。

 

「GS-0938に割り付けられた全8例の被験者が規定された用量で治験薬の投与を受け、Day14のフォローアップに来院した。」

 

「フォローアップに来院した」

については、follow-up visitという表現がすぐに思い浮かぶと思います。

イートモで検索してみました。

20240409-175430_20240410173501

 

attended follow-up visits

completed follow-up visits

had follow-up visits

などが使えるようです。みなさんも調べてみてください。

以上の整理すると、以下のようになります。

「SOFに割り付けられた17例のうち16例は規定された用量で治験薬の投与を受け、Day14にfollow-up visitsを行った(中等度肝機能障害の1例はDay 3に同意撤回した)。GS-0938に割り付けられた全8例の被験者が規定された用量で治験薬の投与を受け、Day14にfollow-up visitsを行った。」

 

  上記のpre-editした和文をDeepLに再度英訳してもらいました。

Of the 17 subjects assigned to SOF, 16 received the study drug at the prescribed dose and had follow-up visits on Day 14 (one subject with moderate hepatic dysfunction withdrew consent on Day 3). All 8 subjects assigned to GS-0938 received the study drug at the prescribed dose and had follow-up visits on Day 14.

  Goodです。きっちりpre-editしてやると、MTはしっかり応えてくれます。

 

2024年4月 9日 (火)

和文原稿のpre-edit事例-4

[和文原稿]

中等度肝機能障害群の中間解析の結果から、GS-0938又はSOFのいずれも中等度肝機能障害の成績が軽度肝機能障害の被験者にも適用が可能であることが示されたため、軽度肝機能障害被験者のGS-0938又はSOF投与への組入れは実施しなかった。

 

上記の和文をDeepLに英訳させました。

Because the results of the interim analysis of the moderate hepatic dysfunction group indicated that the results of moderate hepatic dysfunction for either GS-0938 or SOF were applicable to subjects with mild hepatic dysfunction, subjects with mild hepatic dysfunction were not enrolled in GS-0938 or SOF treatment.

 

「中等度肝機能障害群の中間解析の結果から、」

このように「の」が連続する部分には注意が必要です。

 

MTが理解しやすいように

「中等度肝機能障害群で得られたデータの中間解析の結果から、」

と補足してやります。

 

「GS-0938又はSOFのいずれも中等度肝機能障害の成績が軽度肝機能障害の被験者にも適用が可能である」

意味不明です。w

「適用が可能である」は「軽度肝機能障害の被験者でも中等度肝機能障害の被験者の類似の結果が得られる」という意味を示していると推察されます。だから、「軽度肝機能障害被験者のGS-0938又はSOF投与への組入れは実施しなかった」、つまり、「軽度肝機能障害被験者にGS-0938又はSOFを投与する必要はなかった」ということなのでしょう。きっとそうです。w

 

以上、整理すると以下のようになります。

GS-0938又はSOFのいずれも」を使うと、これが主語になってしまいます。「中等度肝機能障害の成績と類似した成績が軽度肝機能障害の被験者でも得られる」ことを文の骨格にしたいので、薬剤GS-0938又はSOF)を問わず、」と読み替えました。

薬剤GS-0938又はSOF)を問わず中等度肝機能障害被験者成績同様成績軽度機能障害被験者られる

 

ちなみに「のいずれも~であった」を英訳するときには述語が明確かどうかを確かめる必要があります。

イートモ検索してみましたが、「のいずれも」の訳し方は難しい。複雑なセンテンスの中でむやみに「のいずれも」は使わないことです。

全部で76対訳しかないので、一通り脳内にインストールしておきましょう。

20240409-175430

 

最後に、

「軽度肝機能障害被験者のGS-0938又はSOF投与への組入れは実施しなかった。」

 

軽度肝機能障害被験者でのデータを取得する必要がなかったので、

「軽度肝機能障害被験者に対するGS-0938又はSOFの投与は行わなかった。」

と読み替えます。

 

以上をまとめると、

「中等度肝機能障害群で得られたデータの中間解析の結果から、薬剤GS-0938又はSOF)を問わず中等度肝機能障害被験者成績同様成績軽度機能障害被験者られることが示された。したがって、軽度肝機能障害被験者に対するGS-0938又はSOFの投与は行わなかった。」

  となります。ワンセンテンスが長すぎるので、「したがって、」で2分割しました。

 

pre-editした和文をDeepLに再度英訳してもらいます。

The results of the interim analysis of the data obtained in the moderate hepatic dysfunction group indicated that similar results to those obtained in subjects with moderate hepatic dysfunction could be obtained in subjects with mild hepatic dysfunction, regardless of the drug (GS-0938 or SOF). Therefore, GS-0938 or SOF was not administered to subjects with mild hepatic dysfunction.

だいぶ良くなりました。

 

2024年4月 7日 (日)

和文原稿のpre-edit事例-3

[和文原稿]

中等度肝機能障害の被験者からの薬物動態、安全性及びHCV RNAデータをレビューした後、8例の重度肝機能障害の被験者を組み入れ、SOF 400mgを投与した。GS-0938は他の試験(P2938-0721試験)での安全性が疑われる所見(GS-0938に関連した ALT上昇)のため、重度肝機能障害の被験者の組入れは実施しなかった。

 

DeepLによる英訳は以下の通りです。

After reviewing pharmacokinetic, safety, and HCV RNA data from subjects with moderate hepatic dysfunction, 8 subjects with severe hepatic dysfunction were included and received SOF 400 mg. GS-0938 was not approved for use in the other study (P2938-0721 study) due to questionable safety findings (GS-0938-related ALT elevation), subjects with severe hepatic dysfunction were not enrolled.

 

1番目のセンテンス。

中等度肝機能障害の被験者からの薬物動態、安全性及びHCV RNAデータをレビューした後、8例の重度肝機能障害の被験者を組み入れ、SOF 400mgを投与した。

 

「中等度肝機能障害の被験者からの薬物動態、安全性及びHCV RNAデータをレビューした後、」は中等度肝機能障害の被験者についての記述、「8例の重度肝機能障害の被験者を組み入れ、SOF 400mgを投与した。」は重度肝機能障害の被験者についての記述ですから、センテンスを別にしたほうがよいでしょう。


つまり、

我々は中等度肝機能障害の被験者からの薬物動態、安全性及びHCV RNAデータをレビューした。次に、8例の重度肝機能障害の被験者を組み入れ、SOF 400mgを投与した。

  と読み替えます。

しかし、

「次に、8例の重度肝機能障害の被験者を組み入れ、SOF 400mgを投与した。」

の「組み入れ」の記述は不要です。

 

以下の記述で十分です。

「次に、8例の重度肝機能障害の被験者に対してSOF 400mgを投与した。」

2番目のセンテンス。

GS-0938は他の試験(P2938-0721試験)での安全性が疑われる所見(GS-0938に関連した ALT上昇)のため、重度肝機能障害の被験者の組入れは実施しなかった。」

の英訳は完全に間違っています。

医薬系の日本語文書はシンプルな内容をわざと回りくどく記述する傾向がありますので、英訳する際にはこの回りくどい記述を脳内pre-editする必要があるのです。このことを知っていないと、いくら英語の勉強をしても英訳はできません。

 

上記の和文は以下のように読み替えることができます。

「しかし、GS-0938の安全性が懸念される所見(ALT上昇)が他の試験(P2938-0721試験)で認められたことから、GS-0938 は重度肝機能障害の被験者に投与しなかった。」

 

ちなみに、「安全性が疑われる所見」を英訳する上でヒントを得るため、[安全性上の懸念]でイートモ検索すると61対訳が抽出されます。

20240407-175824_20240407181701

 

 

総合すると、以下の和文原稿にpre-editされます。

「我々は中等度肝機能障害の被験者からの薬物動態、安全性及びHCV RNAデータをレビューした。次に、8例の重度肝機能障害の被験者に対してSOF 400mgを投与した。しかし、GS-0938の安全性が懸念される所見(ALT上昇)が他の試験(P2938-0721試験)で認められたことから、GS-0938 は重度肝機能障害の被験者に投与しなかった。」

上記の和文原稿を再びDeepLに英訳してもらいました。

We reviewed pharmacokinetic, safety and HCV RNA data from subjects with moderate hepatic dysfunction. We then administered SOF 400 mg to eight subjects with severe hepatic dysfunction. However, GS-0938 was not administered to subjects with severe hepatic dysfunction because a finding of safety concern with GS-0938 (elevated ALT) was observed in another study (Study P2938-0721).

なかなか良くなりました。

 

2024年4月 6日 (土)

組入れ

「組み入れ」の英訳としてincludeが使われているのが気になって、みらい翻訳にも同じ和文を英訳してもらいました。

 

[和文]

組入れ数は最大48例を計画し、うち合計25例の被験者を組み入れた。最初に、中等度の肝機能障害を有する17例を組み入れ、うち8例はGS-0938 300mgの投与及び9例はSOF 400mgの投与を行った。

 

[DeepL]

A maximum of 48 subjects were planned for inclusion, of which a total of 25 subjects were included. Initially, 17 subjects with moderate hepatic dysfunction were included, 8 of whom received GS-0938 300 mg and 9 of whom received SOF 400 mg.

 

[みらい翻訳]

A maximum of 48 subjects were planned for inclusion, of which a total of 25 subjects were included. Initially, 17 patients with moderate hepatic impairment were enrolled, of whom 8 received 300 mg of GS-0938 and 9 received 400 mg of SOF.

 

下線部以外は全く同じです。

MTの仕組みはわかりませんが、基本的な対訳コーパスのようなものを共有しているのでしょうか?

「組み入れ」という初歩的なレベルで間違っているようでは、他の部分も信用できませんな。

 

ポストエディットに大きな負荷がかかるので、今のうちに「組み入れ」の訳を見直しておくべきでしょう。

あ、余計なお世話でした。

 

でも、原文のロジックを理解できないようでは「機械訳」しかできないから、いつになってもプロの医学翻訳者が寄り添うしかないのだろう。

私が見たところ、MTは上位の医学翻訳者を超えることはないし、上位の医学翻訳者の手助けが欠かせないことに製薬会社が気づくでしょうから、現役の医学翻訳者のみなさんや学習者はイートモで地力を高めましょう。

 

ちなみにイートモには「組み入れ」を含む訳例が現時点で435件載っています。

イートモユーザー、特に学習者は2~3日かけて英訳・和訳のトレーニングをやれば、「組み入れ」についてはマスターできますよ。

「組入れ」で検索してみてヒット数が少なかったら、「組み入れ」でやってみるなど臨機応変に工夫してイートモを利用してください。

20240406-173812

和文原稿のpre-edit事例-2

[和文原稿]

組入れ数は最大48例を計画し、うち合計25例の被験者を組み入れた。最初に、中等度の肝機能障害を有する17例を組み入れ、うち8例はGS-0938 300mgの投与及び9例はSOF 400mgの投与を行った。

 

[DeepLによる英訳]

A maximum of 48 subjects were planned for inclusion, of which a total of 25 subjects were included. Initially, 17 subjects with moderate hepatic dysfunction were included, 8 of whom received GS-0938 300 mg and 9 of whom received SOF 400 mg.

 

1番目のセンテンス。

「組入れ数は最大48例を計画し、うち合計25例の被験者を組み入れた。」

 

「計画した組入れ数」と「実際の組入れ数」は別情報ですので、センテンスを分けたほうがよいでしょう。

 

「組入れ数は最大48例を計画し、」→「計画された最大の組み入れ被験者数は48例であった。」

参考になる対訳を探すため、[最大 計画]でイートモ検索してみました。

20240406-140825

    

イートモの対訳をヒントにすれば、

"The planned maximum number of subjects to be enrolled was ..."

のような英訳が簡単に思いつきます。

 

さて、「うち合計25例の被験者を組み入れた。」についてですが、この文章の真の意味は「そのうち、本試験は合計25例の被験者で実施した。」ということです。

そもそも、

組入れ数は最大48例を計画し、うち合計25例の被験者を組み入れた。」

と、ワンセンテンスに「組み入れ」が二つ入ってることから、情報がねじれていることがわかります。

 

2番目のセンテンス。

「最初に、中等度の肝機能障害を有する17例を組み入れ、うち8例はGS-0938 300mgの投与及び9例はSOF 400mgの投与を行った。」

またまた「組み入れ」と記述されていますが、その記述は不要です。

 

このセンテンスの中心的な情報は

「中等度の肝機能障害の被験者をGS-0938 300mgの投与又はSOF 400mgの投与に割り付けた」

ということです。

 

よって、上記の骨格に枝葉をつければ以下のようになります。

「最初に中等度の肝機能障害のある被験者17例をGS-0938 300mgの投与(8例)又はSOF 400mgの投与(9例)に割り付けた。」

 

以上を踏まえて、以下のようにpre-editしました。

「計画された最大の組み入れ被験者数は48例であった。そのうち、本試験は合計25例の被験者で実施した。最初に中等度の肝機能障害のある被験者17例をGS-0938 300mgの投与(8例)又はSOF 400mgの投与(9例)に割り付けた。」

再び、DeepLに英訳させました。

The planned maximum number of subjects to be included was 48. Of those, the study was conducted with a total of 25 subjects. Initially, 17 subjects with moderate hepatic dysfunction were assigned to receive GS-0938 300 mg (8 subjects) or SOF 400 mg (9 subjects).

 

まずまずの出来になりました。

 

和文原稿のpre-edit事例-1

久しぶりの和文原稿のpre-edit事例です。

[和文原稿]

被験者の内訳及び人口統計学特性

組入れ数は最大48例を計画し、うち合計25例の被験者を組み入れた。最初に、中等度の肝機能障害を有する17例を組み入れ、うち8例はGS-0938 300mgの投与及び9例はSOF 400mgの投与を行った。中等度肝機能障害の被験者からの薬物動態、安全性及びHCV RNAデータをレビューした後、8例の重度肝機能障害の被験者を組み入れ、SOF 400mgを投与した。GS-0938は他の試験(P2938-0721試験)での安全性が疑われる所見(GS-0938に関連した ALT上昇)のため、重度肝機能障害の被験者の組入れは実施しなかった。中等度肝機能障害群の中間解析の結果から、GS-0938又はSOFのいずれも中等度肝機能障害の成績が軽度肝機能障害の被験者にも適用が可能であることが示されたため、軽度肝機能障害被験者のGS-0938又はSOF投与への組入れは実施しなかった。

 

上記の和文原稿をDeepLに英訳してもらいました。

 

Breakdown of subjects and demographic characteristics

A maximum of 48 subjects were planned for inclusion, of which a total of 25 subjects were included. Initially, 17 subjects with moderate hepatic dysfunction were included, 8 of whom received GS-0938 300 mg and 9 of whom received SOF 400 mg. After reviewing pharmacokinetic, safety, and HCV RNA data from subjects with moderate hepatic dysfunction, 8 subjects with severe hepatic dysfunction were included and received SOF 400 mg. GS-0938 was not approved for use in the other study (P2938-0721 study) due to questionable safety findings (GS-0938-related ALT elevation), subjects with severe hepatic dysfunction were not enrolled. Because the results of the interim analysis of the moderate hepatic dysfunction group indicated that the results of moderate hepatic dysfunction for either GS-0938 or SOF were applicable to subjects with mild hepatic dysfunction, subjects with mild hepatic dysfunction were not enrolled in GS-0938 or SOF treatment.

 

まず、今回は項目名の部分だけ。

確かにbreakdownには「内訳」の意味はありますが、治験文書のこの文脈ではふさわしくありません。

イートモで調べてみます。

20240406-141719

 

ご覧のようにdispositionを使うのが常識です。

項目名は目立つので、特に慎重に英訳します。

MTは間違うという前提でMT出力を仕上げる必要があります。

 

ついでに「人口統計学特性」についてもイートモで検索してみましたが、ヒットしません。

現時点では「人口統計学特性」と記述するのが一般的です。

 

PMDAサイトで調べると

"人口統計学特性"の検索結果 約1件

"人口統計学的特性"の検索結果 約115件


 

あらためて、「人口統計学的特性」についてイートモで検索してみました。

20240406-143609

 

この件に関しては、DeepLは「人口統計学特性」を「人口統計学的特性」と読み替えて的確に英訳しています。

我々人間は原文・訳文のエラーを瞬時に見つけ、高速で修正する技量が求められるのでしょう。

 

暇を見つけて、今後、本文の検証を行います。

 

2024年4月 5日 (金)

東京、寒い

寒い中、K総合病院の透析室に行ってきました。

こんなに気温の変動が大きいと、重病人には堪えます。

 

頬の内側を数回噛んで膿んでしまったわけですが、歯科クリニックを受診したところ、治らなければ切開して嚢胞を取り出すと言われました。

今日の透析中の回診時にその旨を言ったら、口の中を診察されました。

重症の場合には、病院内の歯科口腔外科の受診を勧められるでしょうが、それほどでもないようです。

実際、腫れてはいるけど、しゃべったり、食べたりするのに支障はありません。

 

とにかく、何か体調に異変が出たら透析室のドクターに報告です。

以前にも湿疹や帯状疱疹が出れば皮膚科を紹介され、痰が出れば胸部X線検査と耳鼻咽喉科の受診。

毎月検査が行われ、去年、肝機能検査異常が見つかって、速攻で検査入院となりました。

 

医師の管理下に置かれて、異変があればすぐに対応してくれるので、意外と長生きするかもしれません。

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2024年4月 3日 (水)

新しい歯科クリニックへ

長年受診してきた三軒茶屋の歯科クリニックが閉院になったようなので、学芸大学駅の近くの歯科クリニックを受診してきました。

知人が2~3度受診して様子は聞いていたし、自宅から歩いていける距離なので、その歯科クリニックにしました。

歯の具合いは別に悪くなかったのだけど、頬の内側を何度か続けて噛んでいたら、その部分が膨らんできたので、悪化しないうちにと思い受診したのでした。

 

結果、単なる口内炎ではなくて、嚢胞が出来ているらしいです。

おっさんもそう思っていました。

2週間様子をみて、良くならなければ切開して嚢胞を取り出すとのことです。

おっさんとしてはすぐにでも処置してもらいたいのだけど、歯科医がそう言うので従うことにします。

一昨日、昨日よりも今日のほうが状態が良いので、あと数日で良くなるかもしれません。

 

その歯科クリニックは学芸大学西口駅前歯科という比較的新しいクリニックです。

設備は充実しているし、歯科衛生士もいるし、今まで受診していたクリニックとは大違い。w

歯科医は若手で、説明がテキパキとしています。

歯科衛生士の技術もすばらしく、これまでとれなかったステインや歯石が見事に除去されました。

 

最近は土日も診察したり、夜遅くまで診察する歯科クリニックが増えています。

歯科クリニックが多くなって、競争が激しいので、危機意識が強いのでしょう。

危機感のなくてサービスの悪い歯科クリニックは消えていくのでしょう。

 

医学翻訳者も昔仕入れた情報をアップデートしないと、世の中の要求に対応できなくなるね。

設備も充実させないと!

古いパソコン1台と何年も改訂していない辞書だけじゃ世の中の動きについていけません。

消えていくことになるでしょう。

 

MTとAIを活用して高速かつ大量に訳文を仕上げる技量が絶対的に必要になります。

MTやAIを活用するにしても、何度も言っているけど、MTやAIによる出力を活用できるのは上位の翻訳者だけです。

医学翻訳業界で生き残るには、イートモでレベルを一気に上げて、MTやAIを活用できる医学翻訳者になるしかありません。

昔ながらのじっくり時間をかけて正確な翻訳を納品するというやり方は受け入れられなくなる(翻訳者が正確と思っているだけで、正確ではないことが結構多い)。

 

2024年4月 2日 (火)

医学翻訳者なのに「除水」も知らないのか

実はおっさんも透析患者になるまでは「除水」を知りませんでした。w

知らなかったら、イートモで調べればいいのです。

何でも知っていたら医学翻訳者なんかやっているわけねーだろ(疲れすぎていら立っています)。

 

透析用語集 416対訳作成

"F"の項まで終わりました。

 

透析関係の翻訳が必要になるにしても、治療の1つとして文中に紹介される程度でしょう。

医学用語集でなんとか訳すことができるかもしれませんが、例えば、透析の分野では常識用語の「除水」がライフサイエンス辞書には載っていません。

「除水」の英訳がわかったとしても、医学翻訳者にとって大事なことは個々の専門用語の前後をどのように表現するかですから、やはりイートモは必要なのでしょう。

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やや疲労がたまっているので、2~3日、休養しようかと思います。

少なくとも今日は昼飯を食ったら休みます。

では。

 

2024年4月 1日 (月)

危機感のなさ

おっさんは1988年頃から30年間、医学翻訳を専業にしていました。

30年間の現役期のうち約27年間はデフレ期とオーバーラップしていたことになります。

最初の3年間ほどは医学翻訳の実力が十分でなかったものの、依頼される仕事の量が多い割に医学翻訳者が少なかったので、同年代のサラリーマンよりも多い収入を得ることができました。

その後、バブルがはじけて世の中不景気になったようですが、医学翻訳の仕事量はむしろ増えたような気がします。翻訳レートに大きな変化はなかったけど、2~3社から途切れることなく仕事は入るし、物価は下がるし、比較的楽に蓄財することができました。一言でいえば、ラッキーでした。

医学翻訳業界に入ってしばらくたってから、翻訳者は翻訳会社にべったり依存しているし、翻訳会社は製薬会社等から仕事が入るのを口を開けて待っていることに危機感のなさを感じていました。実際、消えていく翻訳会社が目立つようになっていました。不動産賃貸経営を始めたのも何となく抱いていた業界の危機感のなさのためのような気がします。

危機感を持った翻訳会社がMTを通じて製薬会社等とのパイプを太くしようとしているのでしょう。時代が大きく変わろうとしているようですが、医学翻訳者には良い未来が来るように祈念しながらイートモを制作しております。

 

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