和文原稿のpre-edit事例
久しぶりに和文原稿のpre-edit事例を紹介します。
[和文原稿]
アスナプレビルの軟カプセル100mgの空腹時投与に対して、高脂肪食摂取後の単回経口投与時のアスナプレビルのAUC(0-T)、AUC(INF)及びCmaxの幾何平均値比はそれぞれ1.201、1.195及び1.34 であった。
上記の和文原稿をDeepLに英訳させます。
The geometric mean ratios of AUC(0-T), AUC(INF), and Cmax of asunaprevir at a single oral dose after a high-fat diet were 1.201, 1.195, and 1.34, respectively, for the fasting dose of 100 mg soft capsule of asunaprevir.
何と何を比較して、何を求めているのかはっきりしません。
「高脂肪食摂取後の単回経口投与時のアスナプレビル」とありますが、これは「アスナプレビル軟カプセル100mgを高脂肪食摂取後に単回経口投与した」ということです。
したがって、
「アスナプレビル軟カプセル100mgを高脂肪食摂取後に単回経口投与したときのAUC(0-T)、AUC(INF)及びCmaxをアスナプレビル軟カプセル100mgの空腹時投与後に測定した対応するパラメータと比較した。」
と読み替えることができます。
上記の和文
「アスナプレビル軟カプセル100mgを高脂肪食摂取後に単回経口投与したときのAUC(0-T)、AUC(INF)及びCmaxをアスナプレビル軟カプセル100mgの空腹時投与後に測定した対応するパラメータと比較した。」
をDeepLに英訳させてみます。
The AUC(0-T), AUC(INF), and Cmax of a single oral dose of asunaprevir soft capsule 100 mg after a high-fat meal were compared with the corresponding parameters measured after fasting administration of asunaprevir soft capsule 100 mg.
なかなか良い英文になりました。
しかし、「幾何平均値比」に関する記述が抜けています。この部分は別センテンスで読み替えてみます。
以下のようになります。
「空腹時投与のこれらのパラメータに対する食後投与のパラメータの幾何平均比はそれぞれ1.201、1.195及び1.34 であった。」
以上を総合すると、和文原稿は以下のようになります。
「アスナプレビル軟カプセル100mgを高脂肪食摂取後に単回経口投与したときのAUC(0-T)、AUC(INF)及びCmaxをアスナプレビル軟カプセル100mgの空腹時投与後に測定した対応するパラメータと比較した。空腹時投与のこれらのパラメータに対する食後投与のパラメータの幾何平均比はそれぞれ1.201、1.195及び1.34 であった。」
上記の和文原稿をDeepLに英訳させてみます。
The AUC(0-T), AUC(INF), and Cmax of a single oral dose of 100 mg asunaprevir soft capsules after a high-fat meal were compared with the corresponding parameters measured after fasting administration of 100 mg asunaprevir soft capsules. The geometric mean ratios of these parameters for postprandial administration to those for fasting administration were 1.201, 1.195 and 1.34, respectively.
イートモで検索すべき用語・表現 → 軟カプセル、空腹時投与、高脂肪食、単回経口投与、AUC、Cmax、幾何平均比
各用語・表現についてイートモで翻訳トレーニングを行い、理解を深めてください。
MTとイートモを駆使して、各自が独力で英訳の研究をする時代です。短期間で大幅に実力アップします。翻訳スクールで講師による解説を聞いているだけでは1ミリも進歩しません。
最近のコメント