機械翻訳(MT)

2018年10月17日 (水)

医学翻訳がなかなか上達しないんですけど~

フリーランス医学翻訳者のみなさん、こんにちは。

Medical Translator NARITAです。

今日こそは休養日にします。

さて、医学翻訳のプロを目指して学習中の方から、「医学翻訳がなかなか上達しないんですけど~」のような問い合わせをいただくことがあります。

人それぞれ状況はさまざまですし、具体的にどのようなレベルにあるのかわかりません。私は指導者でもないので、なんとも言いようがありません。ごめんね。

一般論として、医薬系英訳の作業プロセスを知ることが参考になると思います。超単純化したものです。

Process1

翻訳作業の大きな部分を和文原稿の解釈が占めます。これまでにも医学翻訳ブログで何度も書いてきました。

プロのレベルに到達しない人は和文原稿の読み込みがまったく足りない。参考書や翻訳スクールから小手先のノウハウを仕入れてもダメ。実際に現場で翻訳依頼される文書を医学翻訳者の視点から解読することです。しかも様々なタイプの文書を深く読み込むことが大切だと思います。その際、解釈にはGoogleなどを利用してくださいね。

第2段階はいずれMTが担当することになるのでしょう。

ということはイートモも必要なくなる coldsweats01

MTが普及すれば、翻訳作業は次のようになるのでしょう。多分。

Process2

意外とPre-editingが重要になるような気がします。

Pre-editingにもPost-editingにも、文書を翻訳の視点から解釈できるレベルにある医学翻訳者は必要です。そのレベルにある医学翻訳者が今後も活躍するのだと思います。

2018年10月15日 (月)

MT革命って来るの?

いつの頃の日本翻訳連盟のパンフレットだろう。

20年くらい前かな?

まだ手書きしていた頃のようです。

Jtf1_2

Jtf2_2


Jtf3_2

Jtf4_2

Medical Translator NARITAは左手に障害があるので、ワープロなどを使わなくても、手書きでやれる医学翻訳を始めたわけです。始めたとたんにOA革命が来て、えらい目にあいました。

Jtfpf_2

今はOA機器なんて言わないよね。

パソコンとインターネットがモーレツな勢いで普及して、従来型の翻訳仕事しかできない人や事業者は変化についていけなくなった。

今来ている、または今後来るMT革命の状況と似ているような気がします。

ロゼッタ様 好調です

翻訳業界の希望の星

㈱ロゼッタ様

2019年第二四半期の業績発表

https://www.rozetta.jp/download/2018101502.pdf

MTの売上、大幅増です。

3ヵ月で3.2億円。

人手翻訳が4.5億円とまだ大きいけど、前年からのMT売上の伸びがすごい。

 

「AI翻訳の販売拡大は、当社単独ではなく 翻訳関連サービスを行う企業との提携で進める」

この部分が興味深いです。

MTを使って翻訳業界全体で上げていこうという感じ♪

この流れに乗れない翻訳者や零細翻訳会社は淘汰されるのでしょう。多分。

 

翻訳支援ツール

TRADOS様

MEMSOURCE様

が『T-4OO』の翻訳エンジンとAPIで接続しているということなの? 

TRADOSとMEMSOURCEの翻訳エンジンはT-4OOということか。

 

もうどことどこがつながっているか、よくわかりません。

2018年10月13日 (土)

最前線ははるか先

コングレ・グローバルコミュニケーションズ様も、

CGCAT

という機械翻訳MTをすでに販売しているんですね。

https://www.congre-gc.co.jp/cgcat/advantage.html

ニューラルMTと翻訳支援ツールの組み合わせ。

翻訳センター様は

compath

というMT+翻訳支援ツールを販売しているのは知っていたけど。

https://www.honyakuctr.com/compath/

使い方を見ると、とても似ているので、共通のシステムを使っているのかな?

翻訳祭イン関西に出展する翻訳業界のメジャーな企業は、ほとんどがニューラルMTに関与しているということです。

ニューラルMT+翻訳支援ツールの組み合わせで翻訳サービスを提供するという流れになっているようです。

問題は医薬系英訳にどの程度取り入れられているか、今後普及するかです。

最前線はこういうレベルに来ているのに、

http://i-honyaku.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-07d1.html

こんなのを読んでいるようじゃ、3周くらい遅れているんじゃね。

 

イートモも、MT時代に備えて、

●英文と和文の対応を確認すること、

MTに乗りやすいように改修すること、

をテーマに見直すとともに、さらなる増量を行ってまいります。

2018年10月10日 (水)

またまた機械翻訳を使ってみた

最近、イートレの課題文をニューラル翻訳にかけています。

イートレ#57も同様にやってみました。

Iitomotest_2
 

●NICT様 みんなの自動翻訳

●みらい翻訳様 お試し翻訳

●Google様 Google翻訳

 

イートモ対訳が機械翻訳に乗りやすいように工夫されているとは言え、

ヤバいです。

はっきり言って、訳出は人間翻訳を上回っています。

前回もそうでした。

http://i-honyaku.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/mt-0e85.html

PEで十分に納品できるレベルです。

医薬系の和文原稿はきれいなものばかりではないので、PEには、和文の情報を英訳用に解きほぐし、MTのクセを知った上で、英文を操作する力が求められることになるのでしょう。

その需要はかなり大きいと思います。

多分。

2018年10月 1日 (月)

「メディカル翻訳・通訳 完全ガイドブック」

「メディカル翻訳・通訳 完全ガイドブック」

届きまして、ざっと一通り読みました。

あいかわらず、医薬品の開発プロセスの解説と参考書や翻訳スクールの紹介ばかりで、特に目新しい情報はありません。ワナビー医学翻訳者をターゲットにした雑誌なので当然ではあります。

http://i-honyaku.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-32d3.html

MTやCATツールに関する情報がもっとあるかと思ったら、少ない。これから医学翻訳を学ぼうとしている人たちを対象にしているので、MTが進歩していることを強調したら、医学翻訳の勉強や参入をあきらめる人が出てきたら大変だものね。

34社の翻訳会社を対象としたアンケートによると、MTやCATを利用している会社や実用化を検討している会社が少ないのは意外でした。

調査対象の翻訳会社がどの程度の規模なのかわからないけど、MTについてミスリーディングするデータのような気もします。要注意! 翻訳会社なんてのは、数社を除いて零細ばかりですけど。

大手の翻訳会社はMTの導入にすごく積極的でしょ。それとは対照的に、その他の零細翻訳会社には翻訳業務のIT化を進める技術も資金もないということかもしれないし。設備投資しないで今のスタイルで行けるところまで行こうという感じかもしれないし。

今年の翻訳祭IN関西ではMTやCATが中心的な話題になっています。翻訳業界の最前線と最後尾の間には意識に大きな違いがあるようです。

2018年9月29日 (土)

言語資産

「翻訳センターでは翻訳業界トップクラスの実績で培われた人手翻訳のノウハウをベースに、原文ドキュメントの作成方法から翻訳データの蓄積・活用方法まで、言語資産管理のコンサルティングサービスを提供しています。」

とかなんとか、「言語資産」なんて言うと、貴重な価値あるもののような印象を受けるけど、本当かな?

最近はネットとかITが発達して、クライアントから参考資料や用語集が提供されるようになり、それほど品質の悪い訳文は少なくなったけど、10年前、20年前はひどかったよ。

和訳の場合だったら、和文を読んでも何を言っているかさっぱりわからない訳文とかね。英訳だったら、大量文書を数名に分割して翻訳すると、用語や表現がまったく統一されていないケースも。

30年前となると、医学翻訳用の資料や辞書なんてまったくないものだから、意味も理解しないでほぼ直訳。とりあえず、横のものを縦にしたという訳文が多かったな。

ま、昔の翻訳データは切り捨てるしかないね。

訳文の質も問題だけど、「言語資産」なるものを作るんだったら原文の質のほうが問題だよ。原文が悪ければ訳文がいくら良くても「言語資産」は不良資産になる。不良資産は繁殖するから、すぐに退治しないといけないとね。「言語資産」を優良資産にするには原文の質を良くすることが大事になる。当然ながら、これはかなり難しい。

さらに、医療専門家が原文の表記を無視してテキトーに作成した訳文のようなものはどう扱うのか。例えば、ジャーナルの抄録の和文とその英訳。内容ひどいよ。

他に、翻訳会社が翻訳した訳文に製薬会社の関係者が原文を確認もせずに、自分の好みからテキトーに修正を入れた訳文については、どう取り扱う?

簡単に「言語資産を管理します」なんて言うけど、簡単なものじゃないぜ。多くの優秀な人材と十分な資金が必要になるんじゃね。

2018年9月28日 (金)

Mirai Translator™

Mirai Translator

https://www.honyakuctr.com/mirai/

売れているのかな?

「みらい翻訳がNICT(国立研究開発法人情報通信研究機構)との共同研究により開発した日本語に特化した翻訳技術による、高い翻訳精度を提供いたします。 」

とのことらしいです。

ロゼッタ様の機械翻訳はまた別なのかな?

「機械翻訳エンジンの性能は、エンジン自体の性能のほか、コーパスと呼ばれる対訳データベースの量と質に左右されます。企業でMirai Translatorをご利用の場合、お客様が翻訳した翻訳データをコーパスとして蓄積し、機械翻訳エンジンの学習に利用することで、エンジン自体の性能以上に翻訳精度を引き上げることができます。コーパス量が多いほど、翻訳精度の向上が期待できます。」

コーパスと呼ばれる対訳データベースの管理が肝心ということだね。お客様(医薬系の場合には製薬会社)に管理する力はないだろうから、翻訳会社(この場合は翻訳センター様)が管理して、ポストエデットもして、儲けようということなのかな?

「翻訳センターでは翻訳業界トップクラスの実績で培われた人手翻訳のノウハウをベースに、原文ドキュメントの作成方法から翻訳データの蓄積・活用方法まで、言語資産管理のコンサルティングサービスを提供しています。
翻訳メモリや用語集を個人の資産とするのではなく、会社全体の言語資産として蓄積・活用できるような仕組みをお客様と共に構築し、業務効率化の効果を明確に提示することが弊社のゴールと考えています。 」

やはり、データの管理やコンサルティングで儲けようとしているようです。それにしても、「言語資産」。新しい言葉やね。不良資産にならないようにするのは大変だぞ。

いずれにしても、従来型の機械翻訳は、何百万語の専門辞書を搭載していようが、有名なサイトが運営していようが、何の役にも立たないことだけは明白!

医薬系を含めて翻訳業界は変わっていくのでしょう。

このような激変する状況下、従来型の勉強じゃ翻訳仕事のスタイルの変化についてけないんじゃないかと。つまり、翻訳スクールに週1回通学して先生のお話を一方的に聞くだけのお勉強や1枚ペラ程度を翻訳して添削の結果に一喜一憂しているようじゃ、いつまでたっても上位グループに入れない。上位グループに入らないと稼げないですよ。本当。

のんびりお勉強している間に終わっちゃいます。

http://i-honyaku.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-5167.html

http://i-honyaku.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-1ecf.html

一気に壁を越えて上位グループに入ろう。

趣味・暇つぶし系の方はそのまま、そのまま。

http://i-honyaku.cocolog-nifty.com/blog/2018/02/post-32dc.html

需要はあります。ゴミのような仕事をこつこつ拾っていけばよし。

2018年9月27日 (木)

MTの出来にちょっと驚いた

イートレ#56の和文についてですが、、、、

NICT様のみんなの自動翻訳

https://mt-auto-minhon-mlt.ucri.jgn-x.jp/

みらい翻訳様のお試し翻訳(NICTのシステムを使っている?)

https://miraitranslate.com/trial/

にかけると、かなり良い精度で英訳が出来上がります。ちょっと驚きです。

少しの手直しで納品レベルにもっていけそうです。

ICHの対訳が良くも悪くも影響しているような印象を受けます。ICH臭が強い。

Google様のGoogle翻訳ではまだまだの出来なので、NICT様のシステムはプロトコール系に強いのかな? たまたまかな?

イートモの対訳コーパスがもし注入されたら、もうポストエデットだけで済むんじゃね? そんな簡単なものじゃないか。

良い出来の部分もあったり、悪い出来の部分もあったり、ばらつきが大きいから、当分は人間が世話しないとダメでしょう。

2018年9月 5日 (水)

ロゼッタさん 攻めています

IRは膨大な件数があるから、ビッグビジネスになるかな?

https://www.rozetta.jp/download/2018090401.pdf

政府機関でもないのに、民間企業でがんばっているから、なんか応援したくなります。

Roze2

これこそPEなしにリリースするわけにはいかないから、翻訳者よりもレベルの高いPEが重要になるでしょう。

フリーランスPEとの契約条件が最低100万円/月となったりしてね。

MT時代におけるPEの重要性を考慮すれば、当然と言えます。

 
甘々の翻訳スクールでのんびりお勉強したり、

トライアルに受かったとか、失敗したとか、

資格や認定がどうのこうの、

言っている場合じゃないです。

 
トライアルなんか一気に突破して、

既存の翻訳者を一気に追い抜いて、

上位グループに入ることが求められる時代になるってこと!

フォト

医学翻訳の友

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想